ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

オアフで楽しむ大人のエンターテイメント

Ha フィナーレ

ハワイに行ったことのある人なら、オプショナルツアーなどで定番の観光スポット、ポリネシアンカルチャーセンターを知らない人はいないのではないだろうか?私自身その存在は昔からよく知っていた。しかし初めてハワイを訪れてから20余年たつが、なんとなく観光主義の俗っぽいイメージがあって、一度も訪れることはなかった。

しかし先日、ポリネシアンカルチャーセンターで行われているショー「Ha」を見る機会を得ることができた。そして「Ha」は今まで抱いていたイメージを覆してくれた。
ここは大人が楽しめるエンターテイメントプレイスだったのである。

なぜポリネシアなのか

 ハワイはポリネシアを構成している諸島のひとつである。諸説あるが、ハワイと他のポリネシアとは遠い昔から交流があったと言われている。それが顕著に見られるのが言語。ポリネシア諸語というカテゴリーがあるくらいで、例えばウィキペディアによると、「ポリネシア人たちは自らの故地を「ハワイキ」「アヴァイキ」などと呼んだ。この言葉はポリネシア各地で若干異なっており、タヒチでは「ハヴァイイ」、ツアモツ諸島などでは「ハヴァイキ」、クック諸島では「アヴァイキ」、サモアでは「サヴァイイ」、アオテアロアでは「ハワイキ」、ハワイ諸島では「ハワイイ」などとなっている。(ウィキペディアより)」という具合である。

そして、ポリネシアンカルチャーセンターでは、まさにこのポリネシア諸島~トンガ、アオテアロア(ニュージーランド)、サモア、タヒチ、フィジー、そしてハワイ、の暮らしや文化を紹介している。そして、ビジターが楽しみながらポリネシア各地の文化を学べるよう、様々なアクティビティが用意されているのである。

「Ha」で楽しむポリネシアの世界観

Ha ダンス
Ha アニメーション

「Ha」もこのポリネシア各地それぞれの音楽や踊りがふんだんに盛り込まれた、ストーリー仕立てのショーである。トンガで生まれるマナという男の子が主人公。そのマナがポリネシアの各地を巡りながら成長していく様が、各地の音楽と踊りを中心に展開される。

見ていると、一見同じようなポリネシアのダンスであるが、実はそれぞれ特徴があることに気付く。たとえば部族間の戦が多かったニュージーランドでは、戦いがテーマの「ハカ」という男性中心の踊り(ラグビーナショナルチームが試合前にパフォーマンスするので有名)が特長的だった。衣装もそれぞれの地に合わせたものをキャストたちが次々と纏い、踊る。だから見ていて飽きることがない。

個人的に素晴らしいと思ったのは、男性キャスト達の迫力満点のダンスだ。筋肉質のポリネシアン達が繰り広げるダイナミックなダンスには思わず引き込まれてしまった。

リハーサルの様子
リハーサルの様子
衣裳部屋。民族色豊かな衣装たち
衣裳部屋。民族色豊かな衣装たち

舞台裏でショーの準備をするキャスト達の姿を見るチャンスがあったが、オーディションで選ばれたというキャスト達は男女いずれもポリネシアの血をひいているのであろうエキゾチックで魅力的な人が多く、それがショーの雰囲気を一層盛り上げていたと思う。

田島弓子

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