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ヘリコプター 免許取得編(前編)

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これまで、ヘリコプターの魅力や実際のオーナーたちのインタビュー、実機の説明や購入時のポイントを説明してきた本企画。今回は免許取得のプロセスについて順を追って解説していく。

第一歩は「自家用操縦士免許」の取得から

ヘリコプターの免許は「自家用操縦士免許」「事業用操縦士免許」の2種類に分けられる。「自家用操縦士免許」はヘリ免許の最も基礎的なもので、趣味として操縦する場合にはこの免許を持っていればいい。「事業用操縦士免許」はヘリを使った事業、たとえば空撮や遊覧飛行などをする場合に必要な免許だ。いきなり「事業用操縦士免許」を取ることはできないので、最初の一歩は「自家用操縦士免許」の取得から始まる。

今回、お話を伺ったアルファーアビエィションは30年の実績を持つ操縦士訓練学校であり、今も多くの人が飛行機、ヘリコプターの免許を取得するために学んでいる。免許取得のためにかかる費用はおおよそ600万円~700万円。期間は早い人で半年、仕事を続けながら訓練をする人でも1年ほどあれば取得できるという。入学の前にはまず説明会を開くので、そこで費用や訓練の流れについての説明、入校手続きを済ませ、入学金を支払う。体験として実際にヘリに乗ってもらう場合もあるという。

学科と実地の試験に加えて、無線技士の資格も

ヘリの免許取得には国家試験(学科試験と実地試験の2つ)にパスする必要がある。まずは学科試験にパスして、その後に実地試験の受験申請を行うのだ。

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テキスト(画像提供:アルファーアビエィション)
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実地試験は学科をパスした後に
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航空特殊無線技士の資格も求められる

学科試験は全部で5科目。航空法規、航空気象、航空工学(機体の構造)、空中航法(ナビゲーション)、通信(管制塔との会話)という多岐にわたる内容だ。試験は3月、7月、11月の年3回行われている。そして、学科試験に加えて「航空特殊無線技士」の資格も求められる。

ヘリの免許取得に必要な試験

●学科試験
「航空法規」「航空気象」「航空工学」「空中航法」「通信」の5科目

●航空特殊無線技士の資格

●実地試験
学科に合格して無線技士の資格取得後に、40時間以上の航空経歴を満たし、技量が伴えば受講可能。

エンリッチ編集部

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