ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

成功者の着地点
カレーハウスCoCo壱番屋 創業者 宗次德二

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天涯孤独、極貧の少年時代を経て
経営で得た利益を社会に還元

カレーハウスCoCo壱番屋 創業者の宗次德二氏は孤児で、幼少期を孤児院で過ごし、3歳で宗次姓の養父母に引き取られたが、養父がギャンブルにはまり電気や水道までも止められ家賃滞納のため住む家さえ転々とした。時に雑草で飢えをしのいだ壮絶な体験から「人に頼らず、自力で生きる」という強靭な精神を育んだのだろう。

26歳で喫茶店をオープンし、夫婦で「安売りをせず、笑顔ををはじめとする真心のサービスをしよう」と決めて店を成功に導く。この方針こそが、現在では世界に約1400店舗を超え展開する大企業へと成長させた、まさに大成功のキーマンだ。

経営者がしていいのは
お客様、従業員が喜ぶことだけ

社長として2000年に株式公開を果たし、2年後に53歳という若さで引退。2店舗目にアルバイトとして入った、血縁でもない現在の社長にココイチの経営を譲った。

まったくのゼロからココイチを創業し、毎年増収増益を継続した秘訣について、「経営者はゴルフなどの余計なことはせず、経営だけに身を捧げるべきなのです。私は20年間、1年365日、休みなしで毎日15時間働きました。4時10分には起床、4時55分には出社していました。55分、ゴーゴー(行け、行け)ですよ。

成功の秘訣についてよく聞かれますが、この通りに働けば、誰でも成功できますよ」と笑顔で述べた。また、「私はいいところのおぼっちゃん育ちに見えるでしょ? 違うんですよ、孤児ですから」と、極貧時代や核心について述べる際にも、場を和ませるユーモア精神を忘れない。そして生き方も美しい。

エンリッチ編集部

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