2回目となる今回は、クルーザーの種類にスポットを当てていきましょう。国内外の主要メーカー、サイズ別・タイプ別の特徴、それぞれの楽しみ方について説明します。(1回目から読む)

いろいろあります、国内外のクルーザーメーカー

ベンツ、ポルシェ、フェラーリ、ロールスロイス、トヨタ、日産……。自動車メーカーの名前はいくらでも浮かんでくるけれど、これがクルーザーのメーカーになるとほとんど浮かんでこないのでは？

クルーザーの国内メーカーで二強といえるのがヤマハとトヨタ。特にヤマハは1960年に船外機を開発して以来、50年以上の長きにわたってクルーザーだけでなく多くのマリンレジャー製品を生み出しています。以前は日産もクルーザーを開発していましたが、今年2015年の3月に撤退。ヤマハとトヨタの2トップ体制になったのです。

国内の二社がスタンダードなクルーザーを得意とするのに対して、ラグジュアリー系のクルーザーを得意とするのが海外メーカー勢といえるでしょう。イギリスを代表する「サンシーカー」、LVMHグループの「プリンセス」、イタリア流の洒脱なエレガンスを体現した「アジムット」や「クランキー」、釣りに特化したスポーツフィッシャーといえば「ガーリントン」「ハトラス」「バートラム」などなど、本場の欧米には多くのメーカーがあります。