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待つのが嫌いな人は成功しやすい

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世の中には待つことが大嫌いという人が一定数存在する。一方で延々と待たされても平気という人も意外と多い。ケースバイケースなので断言はできないが、待つことが大嫌いな人には、実は成功するタイプが多い。なぜ待つことが嫌いなことと、ビジネスや投資での成功が関係しているのだろうか。

待つ側と待たされる側の関係性

待つことが嫌いな人が成功しやすいのは、相手との関係性について敏感だからである。

「待つ」「待たせる」という行為には、どうしても立場の上下という関係性がつきまとう。行列のできる人気店に何時間も並んで入店するという行為は、明らかに店側が優位な立場だが、社会のあらゆる局面で同じ構図が見て取れる。

立場の高い人との面会を申し込むと大抵の場合、長く待たされることになる。立場の高い人は多忙なので、スケジュールの調整に手間取ることが多い。相手は意図的に待たせているわけではないだろうが、結果的に、待つ、待たせるという行為は双方の社会的な立場を色濃く反映してしまうのだ。

待つことが大嫌いという人は、単純に待ち時間が我慢できないというわけではない。むしろ時間の経過そのものよりも、相手ではなく自分が時間を浪費しなければならないという状況に腹を立てている。

では、自身が劣位にあることを自覚した人はどう行動するだろうか。

もっともシンプルなのは、自身がより高い立場になり、待つことがないようにしたいと考えるだろう。これはコンプレックスをバネにするという典型的な成功パターンになり得る。もう一つは、ゲームのルールを自分でチェンジするというやり方である。これもビジネスや投資で成功する重要なカギといってよい。

加谷珪一

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