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No Bike, No Triathlon ! 〜 バイク選びのポイント 前編 〜

トラーアース4

青山トライアスロン倶楽部代表による本連載。今回のテーマは「バイク選び」です。−−−

*2014年に好評いただいたコラムのアンコール掲載です

トライアスロンはスイム、バイク、ランの3種目の複合競技ですが、唯一の機材スポーツがバイク。つまり、道具の良し悪しがタイムも左右する重要なパートです。しかも競技時間が最も長いのがバイク。バイクのタイムはお金で買いなさいと言われるのもこんな理由があるのかも知れません。そうは言っても安い買い物ではありませんから、自分に合ったバイクを見つけるために、バイク選びのポイントを解説していきましょう。

目的によって異なるバイクの種類

トライアスロンで使用するバイクは、主に2つのタイプに分類されます。1つ目は自転車競技でも良く見る「ロードバイク」。ドロップハンドルの形状になっているのが特徴です。2つ目は「TT(タイムトライアル)バイク」。ブルホーンハンドルの形状になっているのが特徴です。私は初心者の1台目には、ロードバイクをお勧めしています。レース以外にサイクリングが自転車レースに参加することもできるのがロードバイクですが、TTバイクですと、サイクリングイベントや自転車レースがNGとなることが多いためです。通勤にも利用しているので、ロードバイクのほうがハンドリングしやすいというメリットがあります。

ロードバイク(FUJI)
ロードバイク(FUJI)
TTバイク(CEEPO KATANA)
TTバイク(CEEPO KATANA)

一方、TTバイクは前方投影面積を小さくすることができるため、風の抵抗を減らし、バイクのスピードを最大限向上させることができるため、トライアスロン専用として利用する方も多くアイアンマンなどのロングディスタンスレースには非常に人気があります。毎年、10月に開催されるアイアンマンハワイでは、バイクカウントが行われ、どのブランドのバイクに乗っている人が多いのか?そのランキングが発表され話題となります。ある程度経験を積んでから、ロードバイクにDHバーを装着すれば、TTバイクでなくても前方投影面積をある程度小さくすることができるため、ロードバイクからスタートする方が多いのが実際です。

TTバイクの扱いは難易度が高い
TTバイクの扱いは難易度が高い

ロードバイクに乗れない人はTTバイクにも乗れません。まずはロードバイクで経験を積んでからTTバイクが自然な流れではないでしょうか?もちろん最初からスキルがある方はこの限りではありません。また目的で使い分けるために複数台所有することもあります。レースによっても、都心のテクニカルでカーブやUターンなどの多いコースはロードバイクが有利ですし、直線的なコースが多いレースでは圧倒的にTTバイクが有利なのです。このように目的によってバイクを選ぶことが重要なポイントとなります。あなたの選ぶタイプが決まりましたか?

関口秀之

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