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森理世 インタビュー〔後編〕
世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて

森理世 インタビュー〔後編〕 世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて

MISS UNIVERSE世界大会優勝者としてキャリアを歩んできた森理世。世界各地のセレブと交流を重ねる中で、魅力ある人、女性が引きつけられる輝きを持った男性はどんな存在かを知ることになっていったという。前回のインタビューでは「人間力」を持つ人は、女性からも憧れられる存在だと語ってくれた。人間力の高さとはどんなものか、そして女性に対して男性がどのようにふるまうと真の魅力として感じてもらえるのか。エンリッチ編集部の独占インタビュー、後編をお届けする。⇒[前編]を見る

人間力の高さを映し出す笑顔を備えてほしい

「人間力」というキーワードには、森理世の理想が含まれている。それは自分に厳しく向上心が強いこと、道徳・倫理的な考えが深いなどさまざまだ。そんな中で一番大事にしているのは、人の心の深いところまで読みとれる眼力だと言う。普通に会話しているだけでは心の奥底はわからない。言えないこと、秘めていること、隠していること……その本人が訴えたいことを、言葉の端々や行動から読み取っていくことが大事だと森理世は考える。

道徳心や倫理観の高い人はブレがない

E:「人間力」の高い方は表面的、外見的に人を判断しなさそうですね。
「その通りです。表層的なことに惑わされないで、真実を読み抜けるというのは一つの才能だと思いますし、事業で成功されている方は少なからずお持ちなのではないでしょうか。自分に厳しくないとそもそも成功は手に入らないと私は思っています。そういう方はとても謙虚ですから話しやすくもありますね。でも、やはり一番私が気になるのは道徳心や倫理観が高い方です。そういう方は無条件に尊敬できますから」

森理世 インタビュー〔後編〕 世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて

E:道徳心や倫理観というと、たとえばどんな?
「わかりやすいところで言えば、誰とでも対等に接することができ、感謝の気持ちを忘れない人は道徳心・倫理観がとても高い現れだと思いますね。自分が夢をかなえて成功を手に入れた。でもそれは周囲が協力してくれたおかげで、自分の力だけではない。そのように考えている人からは、自然に『ありがとう』という言葉が出てくるはずです。よく何かの受賞式などでスピーチをしている風景を見ることがありますが、そういうときに、心の奥底から感謝の気持ちを述べていると伝わってくるじゃないですか。反対に、伝わってこない人もいる。そういう人は、目がどこか違いますよね」

E:人間力を磨くためには、何が必要なんでしょうか。
「人間力を磨くということは、自信をつける、自信を磨くことにつながると思っているんです。これはMISS UNIVERSEを経験して感じたことなのですが、MISS UNIVERSEになる前となった後では、やはり交流する方の“居場所”が大きく違います。レベルや資質が違うということではありません。私は19歳でMISS UNIVERSE日本代表になったので、それまでに交流していた人は両親や学校の先生といった一部の大人を除けば、同級生や先輩後輩、バレエの仲間たちなど、年齢的にもこれから人生に挑戦していく人たちでした。でも、MISS UNIVERSEになってからは、ビジネスで成功するなど、自らの挑戦から何かを得た人たちでした。彼ら彼女らは、いい意味で自信があり動じるということがないんです。事業をなさってきた過程で苦労したことなど山のようにあるでしょう。でも、彼らの笑顔には曇りがないんです。自信があるから、笑顔が澄んでいるんです」

森理世 インタビュー〔後編〕 世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて

E:笑顔は心の鏡、そういうことですね。
「その通りです。MISS UNIVERSEの活動を通じて、笑顔の大切さは私自身よくわかっていましたので。MISS UNIVERSEでは、世界各国、いろんな贔屓に行って任務をこなさなくてはいけません。学生ではありませんから、『これができたから何点もらえる』という点数表示もない。自分の手ごたえです。その手ごたえは、私に接してくれる人たちの笑顔かで感じていました。笑顔の多さが私の点数、という感じでしたね。でも笑顔にもいろいろあるでしょう? 先ほどの目が違うということと同じように、笑顔も違いますしね。素直に、澄んだ笑顔が出なかったら、私がやっていることは意味がないと思っていましたから」

E:実際に笑顔が出るのとは逆の反応ということもあったのですか?
「ありました。MISS UNIVERSEになりたてのころのことです。HIVのスポークスウーマンとして患者さんのところに行き、話をする機会があったんです。当時はまだ自分の役割をきちんと把握できていなくて、現場で自分が何をするべきで、どういう行動が正しいかわからなかった。活動のスケール感が大きすぎて、『こんな私に何ができるの?』と半信半疑で活動してしまっていた。まさに暗中模索だったのです。そんなとき、ある日本人男性のHIV患者の方に言われました。『そういう気持ちで活動しるならしなくていい。何ができるかじゃなくて、この病気のことを理解して、そのうえで何をしたいかを考えてくれないと。今の森さんだと、むしろ来てもらっても困るだけ』だと言われました」

エンリッチ編集部

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