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ベントレー ベンテイガ V8

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コロナ禍においていろいろな事や物がストップしてしまった自動車業界だが、最近になってじわじわと動き始めている感がある。オンラインを使った新型車の発表が行われたり、ディーラーも新CIでリニューアルしている。大掛かりなイベントは仕掛けられないが、回復の兆しはありそうだ。

今回ステアリングを握った新型ベンテイガもそんな一台かもしれない。各国からメディアを呼ぶ国際試乗会が行われない今、現車を予定より早く主要国に渡し、キャンペーンを始めている。人が来れないならクルマを送ってしまえ!という算段だ。なので、メディア用の撮影やディーラーでの展示が今後予定される。

そんなわけで、新型ベンテイガを登録前の状態で走らせた。よってナンバープレートがないためコースはクローズド。日本自動車研究所城里テストセンターが使用された。

わかりやすかったのは、新旧モデルを用意してくれたことだ。メディアの中でもベントレーに接する機会は多い方だが、やはり同時に乗り比べるほどその違いをわかる手法はない。走りもそうだし、デザインの印象もそこでリアルに感じられる。(→旧モデルの記事

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では、新型ベンテイガとのファーストコンタクトだが、単純にこれまでよりかっこいいというか、クールになった。フロントマスクが新型コンチネンタルGT系統に意匠変更されたことで、そんな印象を受ける。これはコンチネンタルGT全体のイメージと連動する。

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というのも、新しくなったコンチネンタルGTは単純にヘッドライトの楕円が横長になっただけでなく、フロントアクスルとフロントピラーの付け根の距離を長くするなど、流麗なFRスポーツカーのフォルムを形成しているからだ。つまり、その全体的なイメージが今回のベンテイガに反映されているのである。

インテリアに関しては新しさが強調される。

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2015年の従来型がリリースされた時点でベンテイガの先進性は感じたが、ここ数年の進化は激しく、すでに次世代に移った感はなくもない。が、今回のインフォテイメントシステムはそれをカバーしてくれるだろう。10.9インチの高解像度タッチスクリーンがあらゆる操作を可能にしてくれる。スマホ連動は当然のこと、非接触充電はデフォルトだ。

九島辰也

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