ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

モバイル決済の最新動向を探る 1/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今回取り上げるのは、「モバイル決済」だ。「Suica」や「nanaco」など電子マネーや「Apple Pay」といったサービスに加えて、昨今はQRコードを使った決済手段が増えている。ーーー

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エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。

前回は、三井住友カードが発行する、世界初のロック機能を搭載したクレジットカード「MAMOREAD(マモリード)」を取り上げました。同カードはLEDランプや液晶、タッチボタンがあり、設定したパスワードを入力しないと起動しないというものです。私も実際に触ってみましたが、プラスチック製で柔らかい感触、ボタンの部分はほぼフラットなので押した感はあまりありませんでした。起動しないとカード番号すべてはわからず、決済もできません。最新のセキュリティ機能を備えるユニークなカードだと思いました。

一方で、スウェーデンやインド、欧州、カナダ、シンガポールではキャッシュレスへの取り組みが加速していることにも触れました。脱税やマネーロンダリングの防止、現金を管理する手間を省くというのが狙いですが、日本でも議論は始まっているようです。具体的なトピックがあれば、続報をお伝えしましょう。

楽天が携帯事業参入を表明
真の狙いは“サービスへの集客”

本題に入る前に取り上げるのは、昨年12月にキャリア(通信事業者)として携帯電話事業へ参入することを発表した「楽天」についてです。

同社と言えば「楽天市場」から始まり、トラベルや金融、クレジットカードなどビジネス領域を拡大し続け、確固たる地位を築き上げるに至りました。すでに「楽天モバイル」としてコンシューマー向けに格安スマホを提供していますが、これはあくまでネットワークをキャリアから借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)にすぎません。楽天モバイルはドコモから回線を借りて事業を展開しています。

ところが、キャリアとして事業に着手するというのは、ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに続く「第4のキャリア」を目指すということです。そのためには自らインフラを敷設しないといけませんから、莫大な設備投資が求められます。経営面でもいままでとは異なる難しさに直面する可能性もあり、「厳しい」「無謀だ」と指摘する声は後を絶ちません。

しかしながら、私は楽天がキャリアに立候補したのには正当な理由があると考えています。それは、スマホの普及に伴うPCからスマホへの「モバイルシフト」です。

菊地崇仁

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