ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

ホテル系のメイン&サブカード 3/3回

ポイ探・菊地崇仁氏による、クレジットカードを使いこなすテクニックを紹介する本連載企画。前回は、ホテルの上級メンバーシップ特典が受けられる、2枚のブラック・プレミアムカードを紹介した。3回目となる今回は、サブカードとして使いたいカードをピックアップした。

プレミアムカード研究所 8

SPGに特化した、アメックスカード

より快適にホテルに宿泊するのに、前回は「アメックス・プラチナ」を紹介しましたが、便利なカードはほかにもあります。そのひとつが、SPGに特化した「SPGアメックス」です。これは、SPGのエリートレベルであるゴールド会員資格が得られるというカード。年会費は3万1000円(税抜き)とリーズナブルで、サブカードにピッタリです。

SPGの特典はアメックス・プラチナと同じ内容で、おさらいすると以下のようになります。

・空室状況に応じた部屋のアップグレード
・チェックイン時にギフト
・アーリーチェックイン
・レイトチェックアウト
・1米ドル=3スターポイント付与 など

これらに加えて、継続ボーナスとして、SPGの1泊魅了宿泊特典、エリート会員資格取得用クレジット(2滞在分の滞在実績・5泊分の宿泊実績)も。後者ついては、クレジットが与えられることで、さらに上級であるプラチナ会員取得がスピーディになるというわけです。

ほかにも、日本国内にある14ホテルの直営レストランやバーの飲食代が15%無料になるという特典も用意されていて、これも嬉しいところ。コストパフォーマンスに優れた1枚といえるでしょう。

菊地氏も利用するSPGアメックスカード
菊地氏も利用するSPGアメックスカード

ヒルトングループに強みを発揮

次に紹介する「ヒルトンHオーナーズVISAゴールドカード」は、ワールドワイドに9ブランド、3700軒を超えるホテルグループであるヒルトン系列のホテルで、さまざまな特典が得られるカードです。年会費は1万3950円(税込み)で、こちらも非常にリーズナブル。サブカードにもってこいです。

このカードの特長は、ヒルトンHオーナーズのゴールドVIP会員資格が適用されること。本来であれば、年間20回の滞在、40泊、7万5000Hオーナーズ・ベースポイントという実績が必要なのですが、このカードを持てば免除されます。気になる主な特典は、次のとおりです。

・Hオーナーズ・ポイントの25%ボーナス自動加算
・希望に沿った予約&チェックイン
・レイトチェックアウト
・エクスプレス・チェックアウト
・同伴者1名の無料宿泊
・フィットネスセンター&ヘルスクラブ無料利用
・1回の滞在につきミネラルウォーター2本進呈 など

これらに加えて、グループ各ホテルで独自の特典もあります。ヒルトングループは国内のみならず、広く海外でも展開しているので、何かと役に立つはずです。なお、同ブランドのカードには、シルバーVIP会員資格が適用される「ヒルトンHオーナーズVISAクラシックカード」(年会費3195円:税込み)、最上級ランクのダイヤモンドVIP会員を通常よりも有利に取得できる「ヒルトンHオーナーズVISAプラチナカード」(年会費6万6500円:税込み)も用意されています。

ザ・ペニンシュラホテルズの利用なら、この1枚!

ハイクラスのホテルであるザ・ペニンシュラホテルズの利用が多いなら、ザ・ペニンシュラ東京と提携した「アメックス・ゴールド」がお勧めです。年会費は2万9000円(税抜き)と、こちらも低価格。ですが特典内容は豪華で、コストパフォーマンスに優れたカードです。主な特典内容も紹介しましょう。

・部屋のアップグレード
・ホテル内直営レストランでの利用15%オフ
・ホテル内スパのスパトリートメント15%オフ
・ザ・ペニンシュラブティック&カフェ15%オフ
・ヘイフンテラス個室利用時の飲食代25%オフ など
※一部、対象外のホテルあり

ザ・ペニンシュラ東京との提携カードですが、世界中のザ・ペニンシュラで同様のサービスを受けられ、さらにアメックス・ゴールドのサービスも受けられるのですから、とてもハイレベル。サブカードとして高い価値を誇ります。なお、アメックス・プラチナを持っていたとしてもサブカードとして保有することも可能です。

いかがでしたか。たかが宿泊と思うかもしれませんが、クレジットカードを駆使することで、その内容をより素晴らしくすることができるのです。こういった使い方も、カードの資産価値を高めるという点で、有効だと思います。


[catlist tags=”ホテル系カード” orderby=date order=asc]


菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

連載コラム

菊地崇仁

Return Top