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レクサスLC イベントレポート

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自動車ブランドのイメージは大陸によってもそうだし、国によっても違う。考えてみれば、日本のクルマだって海外では輸入車だし、生産拠点のある国では我々日本人が思う以上に親しみを抱いてくれる場合も多い。

どこの国に訪れてもブレないブランド力は理想的である。ただ、そうとも言い切れないケースもある。

そんなことを感じたのはスペインのイビザ島で行われたレクサスのイベントに参加したから。そこでは日本で発表されたばかりのレクサスLCを題材に、ポップで楽しい世界が広がっていた。

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考えてみれば、良くも悪くもレクサスのイメージは世界で統一されていない。日本のレクサスはようやくトヨタ色が薄れてきたといった感じだし、アメリカでは当初高い年齢層にのみ受け入れられていたのが最近ようやく若々しさが加味されてきた。テレビCMからも察せられるように、スポーティさがこのところの訴求ポイントである。

それじゃヨーロッパはというと、レクサスにとってはまだ未開の地。保守的なマーケットだけに「これから!」という雰囲気が強い。ドイツ3強の牙城はかなり堅牢だ。ただ、逆に言えば、その分自由なのは確か。これからの色付け次第でレクサスの未来は大きく変わるかもしれない。

今回イビザ島でのイベントではそんなことを強く感じた。我々の概念とは少しばかり異なるレクサスの顔を見せてくれた。ブランドのイメージは世界統一であるのが理想だけれど、あまりの楽しさに、これもアリと思えたほどだ。

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イベントの骨格は2つの柱からなる。ひとつはホテルやヴィラを使った癒しの時間、それとゲスト自身が主人公となるプロモーションビデオの制作だ。 “癒しの時間”というのは、当然レクサスLCを所有することでのライフスタイルを示唆する。このクルマのオーナーになれば旅に出たくもなるし、その旅先でゆったりした時間を味わえるというものだ。特別に用意されたヴィラではまさにそんなひとときを過ごした。遠くに海を眺めながらのプールサイドでのダウンタイムはまさに命の洗濯といったところだ。そしてもうひとつのプロモーションビデオ制作がじつにユニークなものだった。テーマは“エクスペリエンス・アメージング”。日常では起きない体験が待っていた。

九島辰也

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