ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。前回に引き続き、国際ブランドやクレジットカードによるイベント体験について取り上げよう。(1/3から読む)−−−

体験したいイベント・ジャンルでクレジットカードを選ぶ時代へ
演劇やミュージカルでは、クレジットカード会員限定の貸切公演が定期的に行われます。例えば2026年2月に観に行った宝塚歌劇 雪組ミュージカル・ロマン『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』は、三井住友カードの貸切公演で、三井住友カード プラチナで申し込んだSS席が当選しました。宝塚歌劇団の公演は非常に人気があり、同カードの抽選は落選することが多く、久しぶりにチケットを手にすることができました。しかもSS席の1列目になったのは初のことで、非常にレアな体験ができました。
なお、三井住友カード プラチナのSS席抽選はプラチナ限定特典で、同じくプレミアム系に分類される「Visa Infinite」や「プラチナプリファード」は対象外です。Visa Infiniteは体験重視のカードですが宝塚歌劇団のSS席抽選は加わっておらず、ポイント重視のプラチナプリファードには、体験系の特典はあまり用意されていません。現状ではカードごとで特典に違いがあり、自身がどのカードを持てば行きたいイベントのチケットが取りやすいのか、事前に考える必要がありそうです。
スポーツはクレジットカード各社がスポンサードしているケースも多いからなのか、抽選販売が多いジャンルです。私はこれまでサッカー観戦などをしていますが、他にもWBC(World Baseball Classic)の前回大会ではセゾンカードなどが会員向けに抽選販売を実施しており、2026年3月に開催される今大会でも、「ラグジュアリーカード」やMastercardが会員限定で抽選や販売を実施しました(現在はすでに終了)。クレジットカード以外では、JALや三菱UFJ銀行、読売新聞、伊藤園なども所定の条件を満たした顧客に抽選でプレゼントするとキャンペーンを行ったようです。
私自身は公式を通じた申し込みでチケットを確保したのに加え、今回はJALの「マイルde体験」も活用しました。これは、JMB(JALマイレージバンク)会員を対象とした、マイルを使い体験やチケットに交換できるサービスで、演劇やスポーツ観戦、各種イベントなどに対応しています。随時ミュージカルや舞台、海外サッカー観戦、大相撲観戦、酒蔵見学など、エンタメ分野が拡充されています。
このなかで実施されていたのが、WBC観戦チケット特典です(現在はすでに終了)。対象となる試合は東京プールや海外で開催される準々決勝から決勝までで、必要なマイル数は試合により異なります。すでに対戦国が決まっている東京プールであれば、日本の試合は必要マイル数が多く、海外同士の場合は低めに設定。これに加え、JAL Life Statusプログラム会員限定では、必要マイル数を抑えた特典も用意していました。
私が利用したのは、JAL・Mastercard会員限定の観戦チケット交換です。対象となるのは3月7日の日本対韓国戦で、試合前に行われるフィールドでの選手のバッティング練習も見学できるというもの。先着8組16名限定(SS席)が対象で、交換に必要なマイル数は3万2000マイルでした。見つけた瞬間に申し込んだところ、幸いなことに間に合ったのです。恐らくなのですが、JALカードはVisaブランドの会員が多く、Mastercard会員は少ないのが結果的によかったのかもしれません。これだけのマイル数で試合と練習が見られるのですから、かなりお得といえるでしょう。
このように、国際ブランド、もしくは特定のクレジットカード限定のチケット先行販売や抽選は、さまざまなジャンルで実施されています。ドコモであればIGアリーナ、三菱UFJフィナンシャルグループはMUFGスタジアム(国立競技場)、トヨタのトヨタアリーナ東京など、近年は施設運営に関わる企業が増えており、グループのクレジットカード会社を通じて関連施設で開催するイベントのチケットを先行する販売をするケースも見られます。いずれにしても、「国際ブランド・クレジットカード×体験」は大きなトレンドであり、今後もますます取り組みは拡大するでしょう。複数の国際ブランド・カードを持っておくと有利になるのは言うまでもありません。
−−−これからは、所有するクレジットカードで体験できる価値が変わる。そんな時代になっていきそうだ。次回、3月最後はクレジットカードの新たな動きを解説しよう。








