ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

ランドローバー ディフェンダー

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自動車業界におけるグルーバルな目線では日本は「新しいモノ好き」となっている。どこよりも早くハイブリッド車やEVを市販化してきたからだ。とはいえ、そうとも言い切れない隠れた?人気モデルがある。メルセデスベンツGクラスやジープラングラーアンリミテッドだ。このオールドスクールなデザインキューを今も継承するモデルは目立って人気が高い。それぞれの本社も驚くほどの現象だ。

その2台に続くモデルがある。ここでフューチャーリングするランドローバーディフェンダーである。旧型は日本ではしばらく正規輸入されていなかったがそれでも人気は高かった。そして今回のフルモデルチェンジ。新しくなったそのスタイリングにもすでに注目が集まっている。

日本で我々が最初に目にしたのは、昨年行われたラグビーワールドカップの最終戦。

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試合後リーチマイケル日本代表キャプテンが、コンセプトカーに乗って登場した。グローバルスポンサーであるランドローバーの演出だ。当然会場はわーッと盛り上がったが、クルマにどれだけ注目が集まったかは定かではない。が、その後代官山Tサイトで展示されメディアに露出されると話題は沸騰。日本上陸が待ち焦がれた。そして今年8月。上越妙高でついにそのステアリングを握る機会を得ることになる。

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新しくなったディフェンダーはこれまでのスクエアなデザインを継承しつつかなりモダンに仕上がっている。

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ボンネット先端のロゴやその奥にあるダミーのステップ、ルーフサイドの天窓や背面タイヤの位置など細かな部分をそのまま取り入れながらまったく別のものに仕上げた。

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デザインのトップ、ジェリーマクガバン氏の力作といったところだろう。もちろんかなりのプレッシャーだったに違いない。

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が、それは見事マーケットに受け入れられた。日本法人によると予約注文からしてかなりの数をいただいたらしい。その意味ではまずはデザインは合格点といったところ。では、ハードウェアはどうなっているのか。典型的なラダーフレーム+リジットアクスルという骨格はもはや採用されない。レンジローバーファミリーと同じモノコック+独立懸架式サスペンションから成り立っている。それじゃオフロード走行は大丈夫?という声もあるだろうが、プレゼンテーションによるとラダーフレームの3倍のねじれ剛性を実現したそうだ。そこは老舗オフローダーメーカーとして抜かりはないというメッセージだろう。

九島辰也

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