
世界的な美術館が集まる島
今や長距離フライトのトランジットハブとしても、観光地としても世界に確固たる地位を確立したドバイですが、その隣の首長国であるアブダビは、ドバイと差別化した戦略を打ち出しています。ドバイが世界的な観光地となったのは、どのような種類の施設であっても分かりやすく世界最大や最高のものを打ち出したことです。
金融危機を乗り越えて2010年頭に完成したバージ・ハリファは15年以上にわたって世界最高層のビルとして君臨していますし、全長1km以上のヤシの木型の埋立地であるザ・パームや、こちらも世界最大の規模を誇るドバイモール、世界最大規模のウォーターパークを備えた巨大ホテルのアトランティス、世界で唯一の7つ星ホテルであると自称するバージ・アル・アラブなど、世界中のツーリストの耳目を引き付ける新機軸をドバイは次々と打ち出してきました。
一方のアブダビは、ドバイも所属するアラブ首長国連邦の盟主として、莫大な化石燃料資源を背景に経済規模ではドバイを大きく上回ってきましたが、国際的な知名度としては出遅れてきました。ただ、化石燃料の恩恵も永続はせず、経済の多角化の必要に迫られてきたために、ここ10年程海外からの観光客を集める様々な方針を打ち出してきています。
ただ、その戦略はドバイと明確に差別化できる内容です。前述したように世界で類を見ないスケールで注目を集めてきたドバイとは対照的に、アブダビは確立された海外ブランドを中心とした文化やエンタメという基軸を打ち出しています。
そして、UAE全体の80%近くの面積を占めるアブダビらしく、ぜいたくに1つの島を丸ごと1つのテーマで開発していくという手法を取っています。まず、文化をテーマに開発されているのがサディヤット島です。この島にはルーブル(1枚目の写真)やグッゲンハイムなど世界的なブランドの美術館の分館がどんどん開発されています。写真にあるようにそれぞれの美術館は世界的な建築家によるとても奇抜なデザインとなっています。

また、この島にはこうした海外の著名ブランドの美術館だけでなく、UAEの歴史博物館や後ほど詳述する自然史博物館など様々な施設が開発されています。また、日本からはチームラボが進出していて、同チームが運営する中では世界でも最大規模の施設が完成していました。
私たちは小さな子連れということもあってこの中から自然史博物館を選んで訪れました。








