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サクララリー「MARINE GT」参加レポート

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クルマで遊ぶ季節がやってきた。オープンカーは乾いた風が気持ちいいし、クラシックカーは夏の暑さを気にせず動かすことができる。気温30度以上にもなれば、クルマはもとよりドライバーがオーバーヒートしてもおかしくない。なんたってクラシックカーにエアコンはデフォルトでありませんから。

*この記事は2021年11月に掲載されたものです

ということで、緊急事態宣言のあけた10月3日、愛知県で行われたサクララリー“マリンGT”に参加した。宣言明けといっても大会は厳しい条件で行われる。ワクチン二回接種の証明書の事前提出はもちろん、当日もスタートをクローズエリアにし、入場者全員に抗体検査を義務付けた。より厳密に、よりコンパクトに行い、安全性を高める手法だ。

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ところで、なぜ“サクララリー”という名称かというと、そもそもは2020年4月に行われる予定であった。要するに桜の時期、満開のピンクをバックにクルマを走らせようというアイデアだったのだ。が、ご承知のように多くのイベントは自粛、サクララリーも翌年の秋に持ち越された。よって、季節外れの“サクラ”となったのだ。“マリンGT”というには、ゴールが常滑市にあるNTPマリーナりんくうだから。

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その駐車場をゴールにし、桟橋のたもとで表彰式&閉会式が行われた。たくさんの高貴で珍しいクルマを走らせるゴールにはピッタリの場所である。

クルマは3つのジャンルに分けられる。1975年以前のクラシックカーと、1976年から1995年までのネオビンテージカー、それと1996年以降のスポーツカー&スーパーカーだ。

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高年式車の門を広く開けたことでバラエティに富んだ顔ぶれが揃ったのが特徴。沿道で遭遇したら相当驚くであろう。戦前のMGもいれば戦後ラリーで活躍したランチャ・フルビアやストラトスもいる。

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王道ポルシェ356は複数台参加。アメリカ車はコルベットC3やC7といったスポーツカーのほか、シボレーのポリスカーが姿を現した。もちろん、ドライバーはポリスオフィサーのコスプレである。

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それじゃワタクシはというと、ベントレージャパンからお借りしたコンチネンタルGTコンバーチブルにゼッケン12番を付けた。ゴーストホワイトと名付けられたボディカラーの美しいモデルだ。

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ルーフを開けて置いておくと、誰もがそのエレガントさに酔いしれる、ような気がした。いやいや間違いないでしょう。

九島辰也

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