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2018年 新春特別編 3/4

ビットコインは10分間に12.5BTCしか新規で市場に流通せず、総発行枚数は2100万BTCと決まっていて、このままだと2140年には上限に達すると言われています。欲しい人が多くなればなるほど需要と供給のバランスは崩れるというもの。現状では投機目的とはいえ欲しいと考える人が多いのなら、価格は上がっていくかもしれません。

昨年12月からは一部の取引所でビットコインの先物取引も始まりました。「売り」から取引に入れるので価格は下がるという指摘もありますが、ニーズが強い状況で売り取引を選ぶ期間投資家がどれだけいるのか。むしろ、さらなる上昇を招く可能性もあります。とはいえ、ボラティリティは相変わらず激しく、仮に個人が始めるとしても「投機」「ハイリスク」であることを念頭に置かないといけません。

新しく事業を始める企業が独自の通貨を発行して資金を調達する「ICO(Initial Coin Offering:新規仮想通貨公開)」と呼ばれる手法も注目されつつあります。投資家はこれらに投資してキャピタルゲインを狙うという仕組みですが、法的に問題はないのか、発行元企業の信頼性など、いくつか問題はあるようです。なかには詐欺まがいの案件も散見し、かなり注意しないといけません。

ーーー盛り上がりを見せる仮想通貨だが、現時点ではあくまでも投機の対象。リスクがあるということだ。それでは次回、1月の締めくくりは、資産運用への考え方について、内藤氏からアドバイスをいただこう。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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