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太陽光発電投資の優位性とは? 4/4

シナネンの元木氏と太陽光発電について対談を行ってきた内藤氏。(1/4回から読む)前回に引き続き、事業者選びのポイントをお聞きしていこう。

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売電収入を支払うのは自分自身?
始めないと損という見方も…

内藤 電力会社と契約を結び、発電が始まった後はどうなりますか。日々のメンテナンスや発電状況を見ることはできるのでしょうか。

元木 当社の場合は、ウェブを通じて常時監視を行い、何かトラブルが起きるとメンテナンス会社のスタッフが直行するという仕組み月1回は目視で点検も行い、結果をレポートにまとめて配信します。

自然災害も含め太陽光発電にはいつ何が起きるかわかりません。一般家庭から普及し、当時はメンテナンスフリーといわれていましたが、実際はしっかりしたメンテナンスが必要です。我々の場合は、区画が多いのでスケールメリットとして1基当たりのメンテナンス料は安く収まるようにしています。

発電状況に関しては、お客様もウェブで確認できるようにしていて、週ごと、月ごとというように、異なるタイムスケールでも発電量の表示が可能。もちろん、晴れていると発電量は多く、雨だと下がり、1年を通じても5~7月はもっとも発電量が多くなります。多くの方は「真夏がピーク」と思いますが、気温が25℃を超えると発電効率は悪くなり、9月以降も減っていきます。夏と冬で倍ほど違うことも。ですから、春先から始めると発電量が右肩上がりで増えていきますからお客様も喜びますが、秋頃から始めるとだんだん減り、「太陽光発電は儲からない」と誤解することも。年間を通じて見ていただくようにアドバイスしています。

WEBでの管理画面
WEBでの管理画面

内藤 シナネンでは千葉県や群馬県、茨城県に分譲ソーラーは集中しているようですが、これは日射量と関係しているからですよね。

元木 その通りです。しかも地価が安いので賃料も抑えられるという仕組みです。同じスキームを地価が高い都市部で展開したところで、利回りが得られません。

内藤 ちなみに、売電価格は年々下がっていて、いまでは20円台と聞いています。ところが御社の分譲ソーラーは40円という高単価ですが…。

元木 これは、固定買取制度が始まり売電価格が40円の時点で契約を結んでいるからです。おっしゃる通り売電価格は下がる一方で、新たに始めようとすると、不利な条件になるかもしれません。とはいえ、太陽光パネルの性能は上がっていて、出力も年々上がっています。

ちなみに、売電にかかるお金を払っているのは、普段電気代を負担している我々です。電気代の請求書を見ると「再生可能エネルギー賦課金」が全家庭、企業から徴収されていて、これが売電に充当されているのです。

内藤忍

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