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新登場カード&テーマパークで便利なカード 3/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。3月最後のエントリーでは、子どものエアライン利用をサポートする、航空会社のサービスについて取り上げよう。(1/3から読む)ーーー

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子どもの1人旅をサポートする
エアライン各社の取り組みとは?

季節も春ということで、日本は行楽シーズンのまっただなか。今後も、ゴールデンウイークなどが控えています。そんななか、家族で旅行に行きたいものの忙しい、もしくは、成長した我が子に1人旅を体験させたいといった方もいるのではないでしょうか。とはいえ、お子さん1人を遠方に送り出すには不安もつきまといます。

そこで、とても心強いのが、ANAとJALが提供しているキッズ向けのトラベルサポートです。これは、出発空港から到着空港までをエアラインのスタッフが手伝ってくれるという内容で、私も子どもの旅行でお世話になったことがあります。ここで、詳細をお伝えしましょう。

ANAが提供しているのが「ANAジュニアパイロット」というサービスで、国内線の場合は対象となるのは6~7歳(希望により11歳まで)、国際線は5~11歳(メキシコシティ発着便の場合は5~13歳)の子供の1人旅。出発空港から到着空港までをサポートしてくれます。利用の流れは次の通りです。

■チケットを予約・購入して座席を指定
ANAウェブサイトやANA国内予選予約・案内センターでチケットを予約。購入時には座席を指定することができます。なお、到着の際、ANAジュニアパイロットの利用者は最後に客室乗務員が案内するので、できるだけ後方座席の予約がお勧め。座席を指定しない場合は、後方座席になるケースが多いようです。

■ジュニアパイロットへの登録
航空券をANAウェブサイトで申し込む場合は、予約メニュー内の「ANAジュニアパイロット登録」から登録を済ませます。なお、ここで登録をしない場合は、事前に申込書・同意書を印刷し、必要事項を記入して、空港カウンターに提出します。

■専用カウンターでチェックイン
出発日は専用カウンターで手続きを行います。自動チェックイン機は利用できません。
手続きを済ませると、ANAジュニアパイロット専用ホルダーと、搭乗から到着までの流れをまとめた「ひとりたびカード」が手渡されます。その後は、保護者付き添いのうえ、搭乗口に向かいます。フライトの時間になると、ここで保護者とお子さんはわかれることになり、1人旅の始まりです。

■目的地空港に到着
空港に到着後は、客室乗務員が声をかけるまでは座席で待ち、あとは係員の案内に従い到着ロビーに向かいます。その際は、出迎える相手が必要で、署名をするとサポートは終了です。なお、メルアドを登録すると見送りや出迎えの人へ出発・到着時刻を知らせるサービスも提供しています。

以上が大まかな流れですが、JALが提供する「キッズおでかけサポート」の内容も、ANAとほぼ変わりません。ただしこちらの場合、ウェブサイトからは満6~7歳の子どもだけの搭乗予約をすることはできず、JALスマイルサポートデスクに電話して、サービスの利用を伝えたうえで予約をする必要があります(満8~11歳はネットで搭乗予約後、JALスマイルサポートデスクに電話してサービス利用の旨を伝える)。空港カウンターに提出する申込書も書かないといけません。当日は専用カウンターでの手続き、保護者が同伴した搭乗口までの見送り、到着後の係員による到着ロビーまでの案内、出迎えた人への引き渡し・署名といった手順をたどります。

小さなお子さんの1人旅は親子ともども不安でしょうし、本人は緊張だってするかもしれません。とはいえ、エアラインの係員がしっかりとサポートするので、安心と言えます。こういった経験はかけがえなく、子どもの成長も促すはず。利用してみてはいかがでしょうか。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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