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The Style Concierge

インタビュー|加藤昌治
アイデアパーソンになる方法(後編)

アイデアの評価は人それぞれ

エンリッチ 加藤昌治

一方、チームでアイデア出しをする際「自分の考えはつまらない」としり込みするメンバーもいると思いますが、そこで伝えていただきたいのは「アイデアの評価は自分と他人で異なる」ということです。自分ではナイスアイデアと思っていても他人からするとダメなこともあれば、その逆だってしかるべき。己の価値観だけで判断してアイデアを出し渋っては個人や組織にとってマイナスです。自分が発言する場合も恥かしからず、加えてチームの誰もが発言しやすい環境にしておくことは大事です。仮に直接選ばれなくても、「こういう考えもある」という新しい気付きが与えられます。

そういう意味では、人が集まった時に自分が選択肢を出す姿勢がないと、周りも同じで結局のところアイデアは集まりません。一人一人がアイデア力を鍛えておき、チームプレイにも昇華できるような環境は大切です。経営者やリーダーポジションであるなら、それこそ定期的にアイデアコンペを実施したり、部下から出たアイデアを頭ごなしに否定しない、相手の言葉を拾うなど、「言いやすい」場づくりをしておきましょう。

また、チームでアイデアを集める場合は、年齢や性別、出身地が異なるなど、いろんなタイプのメンバーにしておくこと。様々な意見が出てくることで、それまで見落としていた点や新たな視点に気づくことができますし、アイデアがどんどん出てくる環境が確立できると、自分だけがアイデアパーソンでないといけないという強迫観念から逃れられ、ストレスは解消。結果的に、アイデアを想起しやすいサイクルも築けるようになります。

エンリッチ編集部

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