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The Style Concierge

インタビュー|加藤昌治
アイデアパーソンになる方法(後編)

アイデアは四則演算で考える

エンリッチ 加藤昌治

また、ビジネス上のアイデアだからといって、仕事で得た経験だけで考える必要はありません。これも当たり前の話ですが、意外に気付かない若手のスタッフはいると思いますので「自分の体験や経験と組み合わせて考えればいい」とアドバイスしてください。

さらにポイントは「四則演算」を試すということです。要は、足し算、引き算、掛け算、割り算をアイデアにもなぞらえればいいのです。例えば足し算であれば、「かけそば+卵=月見そば」ですし、1000円カットの床屋は「床屋のフルサービス-洗髪-ヒゲそり」というように、引き算で生まれたビジネスモデルとわかります。ゼロから秀逸なアイデアを思いつくのは、ごく一部の天才にしかできません。それよりは、既存の要素を四則演算することで、たくさんのアイデア=選択肢を出す方が容易です。

さらに組み合わせの母集団を増やすためには、経験量を増やすことも肝心です。これもランチを例に挙げると、いくら行く回数は多くても、いつも同じお店で同じメニューを食べているだけでは、バリエーションは増えません。「あそこにも行ってみよう」「これも食べたい」という行動を取ることで選択肢は増えていきます。

エンリッチ編集部

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