ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

2018年 新春特別編 4/4

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルをお招きして、資産運用にまつわる旬のトピックを取り上げる、本連載。1月は、「新春特別編」をお送りしている。(1/4から読む)ーーー

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相場観をあまり考えず
長期的に分散投資を行う

国内外の景気、北朝鮮をはじめとする地政学リスクなど、資産運用を取り巻く環境は様々ですが、基本的には「国内外への分散投資」が基本になります。「いまは日本経済が好調だから国内のポートフォリオを大きくしたい」と思うかもしれませんが、株式であればむしろ海外の方が好調です。また、先はどうなるかわからず、それならポートフォリオは変えず、むしろ相場観を気にしないで長期的に実践するといったスタンスが望ましいでしょう。今年からは、長期・積み立て・分散投資をサポートする非課税制度「つみたてNISA」が始まり、拠出時・運用時・受け取り時に税制優遇を受けられる、個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」もあります。金融商品に関してはこういった非課税制度を利用するのはお勧めです。

これからは収入格差だけではなく「運用格差」が顕著になる時代が訪れます。もちろん働くことは大事なのですが、それに加えて資産運用の有無で格差が生まれます。実際、普通の会社員が株や不動産投資で資産を築くケースはレアではなく、彼らは仮に仕事がうまくいかなくなっても食べていくことができます。自分の身体だけで稼ぐのは厳しく、運用でカバーしないといけないわけです。

一方で、多くの人が資産運用を始めると競争は激しくなります。例えば、不動産投資。ただでさえ人口減で入居者の確保が難しいのに、プレイヤーが増えると勝ち負けも出てくるでしょう。最近は普通のマンションではなく、それこそ湘南でサーファー向けにシェアハウスをしたり、アウトドアのコミュニティを通じて同じ趣味を持つ人を集めた物件など、一ひねりを加えたスタイルに注目が集まっているようです。

内藤忍

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