ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。12月最後は、今秋、iPhone7の登場とともに始まった「Apple Pay」について、菊地氏の使用感をお届けしよう。
いよいよ始まった
Appleによる決済サービス
日本でも始まった「Apple Pay」のサービス。言わずもがな、iPhoneを利用した決済サービスで、非接触型ICの通信技術である「FeliCa」に対応したiPhone7シリーズやApple Watch Series2があれば、対応店舗や交通機関の支払いに使うことができます。私は両方持っていますので、さっそく試してみました。ちなみに、厳密には、指紋認証機能を搭載するiPhone6だと、コンビニなどリアル決済はできませんが、Apple Payに対応したネット決済には使えるようです。
始め方はさほど難しくはなく、専用のWalletアプリをiPhoneにインストールして、使用するクレジットカードやプリペイドカード、Suicaを登録するだけです。ただし対応するクレジットカードは現時点で限られ、オリコやクレディセゾン、JCB、イオン、ビューカード、三井住友カード、ビューカード、楽天カード、au、ソフトバンク、TSキュービックなど。アメックスのプロパーやダイナースは対応していません。この点はちょっと不便を感じます。
Apple Payでは登録したクレジットカードにiⅮやQUICPayを割り当てることができ、店舗ではレジ担当者に、QUICPay、iⅮ、Suicaのいずれかで支払うことを伝えたうえで、リーダーに指紋認証ボタンを押しながらiPhoneをかざします。これで決済は完了です。なお、Suicaに関しては交通機関でも利用するので、設定を行えば指紋認証なしでも決済ができます。実際に改札にかざしたところストレスなく決済は行われたので、混雑を招く心配はなさそうです。Apple Watchの場合もスマホとデータを同期することができ、リアル決済の場面ではダブルクリックで認証させるという仕組みです。
特筆すべきは、Suicaとの連携の良さ。交通系電子マネーは東京メトロのPASMOやJR西日本のICOCAなど数多くありますが、Apple Payがローンチ時点で採用したのは、Suicaのみでした。