ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

Artglorieux(アールグロリュー) 
GINZA SIXで“欲しい”アートに出会う

3つのコンセプトで国内外の
愛好家たちを魅了

「『GINZA SIX』は国内外のエグゼクティブが来店する場所で、『Artglorieux』は、そういった方々の琴線に触れるアートを取り扱っています」

そう話すのは、大丸松坂屋百貨店本社営業部MD戦略推進室でバイヤー、美術を担当する小川貴司氏だ。「Artglorieux」のマネジメントにもオープン以来関わっている。

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「Artglorieux」ではこれまで、特定の作家あるいはジャンル、テーマにフィーチャーした展示・販売を行ってきた。価格のレンジは作家・作品によって数十万円~数千万円超など幅広いが、来場者は気にいった作品があればその場で購入できる。取り扱う作家・作品には3つのコンセプトがあるそうだ。小川氏にご解説いただこう。

①資産性が高い作家・作品

「メインの顧客である国内外のエグゼクティブにお勧めできる、世界で評価され価格が安定、値下がりリスクの低い作品です。西洋絵画の巨匠、あるいは草間彌生さんのように現代アートの分野で世界的に認められている作家の作品などを指します。ただし、サザビーズやクリスティーズのようなオークションハウスが扱う数百億円という価格ではなく数千万円、もしくはそれ以下でも資産として耐えうる作品を展示・販売しています」

いうなれば、芸術を活用した「資産形成」に近い。時計や自動車も時としてキャピタルゲインの対象になるが、高付加価値のモデルは数が限られ、ごく一部のモノを除くと経年で資産価値は下がるが、アートにはそれがないのも特長だ。しかも、世界に多くの作家がいるので選択肢が多く、現役アーティストなら新たに作品が生まれ、それを買っていくという手もある。

「いまでは何千万円もする草間作品も数十万円からスタートし、世界的に活躍が認められるにつれ価値は上がりました。アートには『所有する楽しみ』があり、そういった満足感も味わいながら安定資産になりえる作品を発信するのが『Artglorieux』の役割の一つです』

②世界的には知られていない日本人作家を紹介

国内や海外で一部の愛好家に知られている作家を、よりグローバルに活躍すべく紹介するのも「Artglorieux」のコンセプトだ。

「昨年秋には輪島塗で高く評価されている漆芸家・北村辰夫氏の展覧会を開催しました。北村先生は国内よりもむしろ海外で有名で、工房には自家用ジェットで買い付けに来る海外のエグゼクティブもいます。こういった日本が誇る芸術品を我々のギャラリーを通じて、より広げたいと考えています」

日本画や現代アートでも、レベルの高い日本人作家は多い。グローバルでの知名度アップを「Artglorieux」がサポートするという格好だ。活躍の場が広がれば作品の価値は上がり、資産性も保てるようになる。

③将来性のある若手~中堅アーティストを紹介

20代から40代の若手~中堅で、将来性のあるアーティストを紹介するのも、「Artglorieux」の特徴だ。

「近年は飲食店やホテル、ミュージシャンとコラボレーションをしながら、ユニークなプロダクトを発表する若いアーティストも増えてきました。美術館やギャラリー以外で作品を目にして興味を持つといったケースも。価格は数十万円と手ごろなので、アートの初心者にも向いています」

「Artglorieux」の目利きを通じて将来性のある作家の作品を紹介、買ってもらうのが狙いで、国内外でファンが増えていくと資産性にも期待できる。

さらに「Artglorieux」の立ち位置は絶妙で、「百貨店とギャラリーの中間で両者の良いとこ取り」を意識している。

「従来の百貨店に併設するギャラリーの場合、様々なお客様がお見えになるので、広く一般的に見せやすい作品を中心に取り扱います。他方、ギャラリーは『日本画』『現代アート』などそれぞれに個性があり、各所で取り扱う作品には限りがあります。ところが『Artglorieux』は、銀座の新ランドマークである『GINZA SIX』に構えることで知名度や集客が期待でき、我々がこれまでに培った独自のパイプや外部のギャラリーと協力を結ぶことで、枠にとらわれない出展ができるのです」

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