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The Style Concierge

国内最大級のアート見本市 
アートフェア東京2017レポート

書道からファミコンまで
多様なアートの姿

昨年、生誕100周年を迎えた現代書家、井上有一の「風」は「名古屋画廊」のブース。1963年の作品。作品サイズはおおよそ121×190cm。

「大雅堂」のブースには、近年再評価の気運が高まる「もの派」を代表する作家、小清水漸(こしみず すすむ)の作品。「もの派」とは、60年代後半~70年代にかけ興隆した戦後美術のムーブメントであり、木や石、ガラスや鉄などの素材にほとんど手を加えずに展示することを特徴とする。

絵本の世界から飛び出してきたような数々のキャラクターが愛らしい作品は、「ギャラリー インカーブ|京都」の所属アーティスト阪本剛史によるもの。1体1体のキャラクターを先に作り上げてから、作品の世界に配置させていく手法を取っている。

ファミコンを使った作品も展示されていた。「Takashi Somemiya Gallery」の奥田栄希は「ゲーム性を排除したゲーム」をテーマに、オリジナルのゲームを自作している作家。展示作品はすべてコントローラで操作可能。画像の作品は画面右側が「スーパーマリオブラザーズ」、左側が「ロックマン」というアクションゲームになっている。

ゲームの背景でよく見られるある雲や木などをサンプリングした作品。いずれも80年代のファミコンによく見られたモチーフだ。

オープニングセレモニー後には、Ron English氏のライブペインティングが行われた。映画『スーパーサイズ・ミー』のマスコットを手がけたことでも知られる同氏の作品は、会期終了後にオークションにかけられ、落札額を震災復興や若手作家支援にまわす予定だ。

「アートフェア東京2017」の会期は終了したが、今年も「アート・バーゼル」と「フリーズ・アートフェア」を筆頭に、世界各地で大規模なアートフェアが開催される。「アート・バーゼル」は6月のバーゼルと12月のマイアミ・ビーチ、「フリーズ・アートフェア」は5月のNYと10月のロンドンで開催される。観光も兼ねてアートツーリズムに出てみるのもいいだろう。


取材協力:アートフェア東京
TEXT:舩山貴之

エンリッチ編集部

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