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現代アートで重要なのは
過去の歴史を参照すること

エンリッチ 三井氏2

三井氏は、現代アートにおいては「西洋美術史の流れをくむこと」が重要と説きます。

たとえば、これは17世紀にディエゴ・ベラスケスが描いた『教皇インノケンティウス10世』の肖像画。

ディエゴ・ベラスケス『教皇インノケンティウス10世』(画像:Herry Lawford)
ディエゴ・ベラスケス『教皇インノケンティウス10世』

そしてこちらはベーコンが1953年に描いた『ベラスケス「教皇インノケンティウス十世像」による習作』。

ベーコン『ベラスケス「教皇インノケンティウス十世像」による習作』(画像:Herry Lawford)
ベーコン『ベラスケス「教皇インノケンティウス十世像」による習作』(画像:Herry Lawford

明らかにベラスケス→ベーコンという系譜が伺えますね。

そしてさらに、ベーコンの後に続く作家として紹介されたのが、1977年生まれのエイドリアン・ゲニーです。ぜひ、リンク先の画像を確認してみてください。

エンリッチ 10

「今津さんの作品をはじめて見たのは2年前。私はそのときに強烈なインパクトによる電撃が走り、次にベーコンやデ・キリコを思い出しましたね」、と当時の感想を振り返る三井氏。彼女もまた歴史に残す作家の大事な要素を持っていると語ります。

エンリッチ 11

世界に名を残す作家として大事なこととして、三井氏は5つのポイントを強調します。

「西洋美術史の流れを汲むこと」、「その枝葉の最先端にいること=現代美術」、「ユニークであること(一目見て誰とわかること)」、「軸となるコンセプトがしっかりとあること」、「人の心に刻み込む力があること」。過去の作品の影響を受けただけでは、ただのパクリになってしまいます。そこに自分のオリジナリティを付与することが高い評価につながるのですね。

エンリッチ編集部

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