中東圏での初めてのカジノまでUAEに
このように中東での観光事業で先頭を行っていたドバイには、より莫大な富を持つサウジアラビアという強力なライバルが登場し、同時にハブ空港や国際的なイベントの開催で先行するカタールのドーハなどとも激しくこの地域のグローバル観光のハブの座を争っています。
ドバイは同じUAE(アラブ首長国連邦)に所属するアブダビと連携しながら、これらのライバルをおしのけるべくさらに観光における様々な対策を打ち出してくることは間違いないでしょう。既に、同じくUAEに所属するラスアルハイマには中東で初となるカジノが開設され、米国の大手IR事業者であるWynnによる巨大な施設となるようです。
ドバイは女性が肌を露出可能なビーチやプールリゾートの開発に飲酒など、イスラム教国において厳しく規制してきた領域での緩和により観光事業を拡大してきましたが、今回はさらにギャンブルまで認めることで、UAE全体の観光産業を活性化しようとしています。
私もこのエリアのリゾート開発には関心を持っているので、定期的にUAEとサウジアラビアにカタールを訪れることで、このライバル関係がどのように推移するか見極めていこうと考えています。
岡村聡 著
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。
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