
お金持ちだけの為の街ではない
以前から家族旅行でよく訪れてきましたし、今年に入ってから現地に法人を設立してビザを取得したこともあって、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイを頻繁に訪れています。日本でのドバイのイメージというと豪華な観光地というものや、最近にSNSでバズった過激なエスコートサービスが先行しているかもしれません。
また、200万AED(約8,000万円)以上の不動産を購入すれば10年間の居住権が得られるゴールデンビザという制度があることや、9%の法人税のみで他に税金が存在しないこと、更にはビジネスに関する規制が少ないこともあって、ビジネスオーナーや富裕層が世界で最も速いペースで流入している国でもあります。私たちが当地に法人を設立したことも、他でもなくこのトレンドを受けてのものです。
ただ、当地で過ごす時間が長くなってくると別の側面があることも分かってきます。それはスポーツをする場としての意外に魅力的であるということです。ドバイの気候については灼熱の砂漠というイメージがあるかもしれません。確かに5月後半から9月の前半までの4ヵ月間は、ほぼ連日最高気温が40度を超える過酷な環境です。ただ、それ以外のタイミングでの暑さはそれほどでもなく、特に冬の期間は20-25度くらいのとても快適な気候でゴルフなどスポーツをするのに最高で、実際に欧州を中心として避寒地として人気となっています。

ドバイには上記のように外国人富裕層が多数流入してきていることもあり、高級な一戸建てやコンドミニアム(高層タワーマンション)がどんどん建設されていますが、その中には写真にあるようにゴルフコースに隣接したプロジェクトも数多くあります。私も何度かドバイでゴルフをプレーしたことがありますが、超高層タワーを見ながらプレーするのは他の都市では味わえない経験で、しっかりとした整備がされ欧米のトッププロも集まる試合も開催される高級なコースも複数あるので、ゴルフだけを目的としても十分に魅力的な場所です。
ゴルフ以外においても、街づくりにスポーツの場として魅力を高める工夫が色々となされています。

ドバイの象徴である世界最高の高さを誇るビル「バージ・ハリファ」を中心としたダウンタウン・ドバイはドバイでも最高の不動産単価を誇る人気エリアとなっていますが、このエリアを取り囲む形でドバイクリークという河川を、急ピッチで拡張しています。人口が急増しているドバイは公共交通機関が乏しいこともあり、慢性的な渋滞に悩まされています。この対策としてこの河川を船舶で移動することにより解決しようとしています。
そして、この河川沿いは写真にあるようにランニングコースが整備されています。

片側のみで10km近く信号もなくスムーズにフラットなコースが楽しめるのでとても魅力的なコースでした。実際に、朝6時前から多様な人種のフィットアウトしたランナーがたくさん走っていて、皆ペースも早く自然とこちらの走るペースもあがり、楽しくランニングを行えました。








