ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

モチベーションを高く保つには?

プラスのイメージを持ち続けると
メンタルに張りが生まれる

とはいったものの、人はそれほど完璧ではなく、日々の出来事でモチベーションは左右されます。そこでお勧めなのは、次のようなメンタルトレーニングです。

ひとつは、眠る前に今日出会った人をイメージ、感謝するというもの。仮に苦手な相手だとしても、心のなかで「ありがとう」と声をかければ気持ちよく一日を終えることができ、プラスのミラーイメージ効果も生まれます。感謝することでメンタルにも変化が生まれ、より良いコミュニケーションも捗るようになり、相手の意識にも変化が起きることも。苦手同士だった関係が変わっていくこともあります。退陣関係はモチベーションに深くかかわりますから、とても効果的な手段です。

感情がアップダウンした時は、呼吸法で心を落ち着かせるという方法もあります。イライラしたり、テンションが下がったら、鼻から息をすっと吸い込み、一緒にネガティブな気持ちを飲み込むようなイメージを持つのです。そして、一度軽く息を止めて、次いで口から一気に息を吐きだします。その際は、イライラも一緒に外に出すイメージを持ちましょう。

他方、テンションが上がりすぎた時には、鼻から息を一気に吸い込み、その圧力で気持ちを押さえつけるイメージを描きます。その後は、心の中で「冷静に」と言い聞かせながら一度は息を止め、10秒くらいかけてゆっくりと息を吐きだします。これだけでも、かなり気持ちの上下をコントロールすることは可能です。

*この記事は2017年7月に掲載されたものです

高畑好秀

高畑 好秀 (たかはた・よしひで)

メンタルトレーナー。1968年、広島県生まれ。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科スポーツ心理学専攻卒。日本心理学会認定心理士資格を取得。同大学運動心理学研修生終了後、数多くのプロ野球、Jリーグ、Vリーグ、プロゴルファーなどのプロスポーツ選手やオリンピック選手などのメンタルトレーニングの指導を行なう。著書に『一流だけが知っている自分の限界を超える方法』(中経出版)など。スポーツ、ビジネスのメンタルに関する著書は70冊を超える。

連載コラム

高畑好秀氏著書
高畑好秀 著
 
一流だけが知っている自分の限界を超える方法
KADOKAWA/中経出版 1,404円

 
名だたるトップアスリートが指名するメンタルトレーナーである著者が、彼らと真剣に向き合う中で見出した「人間は本来負けたがっている」というオリジナルのスポーツ心理学をベースに、「勝ち」への執着を捨て、限界突破のための「負け」を知る究極の方法を説く。
 
高畑好秀 公式サイト: www.takahata-mental.com

高畑好秀

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