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イエスマンを必要とする理由とは?

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メンタルトレーナーの高畑好秀氏が、悩めるエンリッチにアドバイスする本コラム。意外な視点からの言葉に、思わずハッとさせられるかもしれません。今回は「イエスマン」がテーマです。なぜ、こういった存在を求めてしまうのでしょうか。ーーー

イエスマンは支配欲を満たす存在
だからこそ周りに置きたくなる

人とは不思議なもので、成功を手にして社会的地位が上がれば上がるほど、イエスマンを周りに置きたがります。意図的にそうしているかはわかりませんし、必ずしもすべての成功者がそうとも限りませんが、自分の意見を肯定的に受け止めてくれる存在が身近にいると心地よいでしょうし、安心もするはずです。

経営者をはじめとするビジネスエリートは時に孤独で、腹を割って本音を話したり、ましてや部下に相談することは恥ずかしい、弱い部分を見せるわけにはいかないと考えるようで、「自分が正しい」とある意味、自己暗示をかけて突き進むしかない…そんなスタンスも伺えます。ならば正直、周りにイエスマンがいるとラクでしょう。

起業家であれば、スタートアップした時点だと少人数で、カリスマ性に頼ったトップダウンが染みつき、いまさら周りの意見に耳を貸すのが面倒なのかもしれません。あるいは、数名であれば様々な意見を聞くことができたのに、関わる人が増えるにつれ、多様化する声に対応していたら身も心も持たない、唯我独尊の方がスムーズに物事が進むという結論に至ったケースもあるでしょう。あるいは、人間の本能として多くの人を率いて頂点に立つ、そんな支配欲を満たす象徴として、自分の声や我儘を通すことができるイエスマンが必要になるのかもしれません。

周りの立場からすると、逆らうとどんな処遇になるかわかりませんから、イエスマンにもなってしまうというもの。昔に比べると緩くなったとはいえ、日本は年功序列で上下関係に厳しい面が残っていますから、自分では建設的な意見だと思っていても、上司に異論を唱えにくいという環境もあるでしょう。これは、スポーツ、とりわけアマチュアの世界では根強く、監督やコーチ、先輩は絶対というチームは少なくありません。悲しいことに、いじめとも取れる諸問題が起きたり、指導者による体罰、過度な練習がまかり通るのは、こういった背景もあると思います。

高畑好秀

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