
ハリウッド映画のセットに入り込んだような非日常が流れるホテル
ビバリーヒルズは、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスにある高級住宅地として日本でもよく知られている。ヤシ並木が続く道沿いには豪邸が立ち並び、ハリウッドスターらが多数住むセレブな雰囲気が漂うエリアだ。
そんなロケーションに位置する「ザ・ビバリーヒルズ・ホテル」には思い入れが深い世代もいるはずだ。1978年、イーグルスが世界中で大ヒットさせた伝説的なアルバム、「ホテル・カリフォルニア」のモデルとなり、レコードジャケットも飾っている。カリフォルニアの爽やかな風にパームツリーが揺れ、華やかなピンクの外観に描かれたホテルのロゴは、今やアメリカ西海岸を象徴するシンボルでもある。
オープンは1912年。100年以上の歴史を誇り、ビバリーヒルズで最初の歴史的建造物にも指定されたホテルでもある 。外観をピンク色に塗り変え、「ピンクパレス」として、「一度は泊まってみたい」憧れのホテルとなるのは1950年代。以降、チャップリン、マリリン・モンローやイブ・モンタンらハリウッド俳優に愛され、今も世界中からセレブリティを迎えている。

サンセット大通りから「ザ・ビバリーヒルズ・ホテル」のロゴが描かれたエントランスへ進むと、レッドカーペットが敷かれたアプローチを歩き、壮大なるロビーへと到着する。この華やかなロビーに足を踏み入れた瞬間、気分はすでにハリウッドスターである。

見渡す限り広大なトロピカルガーデンには、エキゾチックな花々やヤシの木、バナナが生い茂り、プールサイドに並ぶカバナには太陽が降り注ぐ。プールサイドでは毎月映画鑑賞会も開催されるなど、館内全体にハリウッド映画さながらの世界観が演出されている。マリリン・モンローをはじめ、このホテルで暮らしたスターも数知れない。大スターの面影をそこかしこに感じることができる雰囲気が漂う。








