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旅ラン~ハワイで楽しむ、もうひとつのバカンスのカタチ

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まずはスーツケースにランニングシューズを

ハワイというと「楽園」や「癒しの島」というイメージが強い。仕事をがんばったご褒美にハワイでのんびりする、そんな使い方をしている人も多いだろう。私もかつてはそうだった。

しかし、住んでみてわかったのだが、実は癒し以上にハワイはスポーツとの親和性がとても高い島だ。安定した気候、走りやすい環境、その気になれば旅行者でも当日に申し込みができるレースなど、旅行者にとってもスポーツが非常に身近なのである。

アクティブレストという言葉があるが、あえて活動的になることで心身ともにリフレッシュすることができる。なにより「走る」ことで旅を楽しむ、そんなバケーションスタイルをENRICHの読者の方にはぜひ取り入れていただきたいと思う。

ということで、ハワイで旅ランを楽しんでもらうための情報をここではご紹介したい。

まずはスーツケースにランシューズを

フルマラソンの登竜門として毎年12月に開催されるホノルルマラソンを選ぶ人は多い。3万人前後の出場者のうち6割程度を日本からのランナーが占めるという。しかし、フルマラソンを走らなくたってハワイでランを満喫することはできる。ワイキキのホテルから気軽にアクセスできる「旅ラン」ルートを3つ紹介しよう。

まず初心者でもおすすめのコースはワイキキの端にあるカピオラニ公園。1周2キロ程度なので誰でも気軽にチャレンジできる。ぜひ、公園の緑を眺めながらマイペースでランを楽しむローカルの人々に混じって、走ることでしか味わえないハワイの空気を思い切り吸い込んで欲しい。

もう少し距離を走りたいという中上級者は、ワイキキからアラモアナ・ビーチパークを目指すのもいいだろう。1周4キロなのでホテルとの往復も入れれば10キロ程度のランニングコースになる。アラモアナ・ビーチパークはその名の通りビーチに面しているので、海を眺めながらのランはハワイならではの醍醐味だ。公園内のマジックアイランドから眺めるダイヤモンドヘッドの景色も素晴らしく、ここをパワースポットだというローカルも多い。

アラモアナ・ビーチパーク
マジックアイランドから臨むワイキキとダイヤモンドヘッド

またカピオラニ公園を抜けてダイヤモンドヘッドロードを登り、モンサラットロードからワイキキに戻るルートもおすすめだ。若干キツめの登り坂を超えると右側に海が見えてくる。そこから眺める海はオアフ島の中でも指折りの絶景ポイント。波がよければ多くのサーファーが波乗りに興じている姿を楽しむこともできる。帰りは下り道のモンサラットロードを通り、アサイボウルで人気のBogart’sやフレッシュジュースやスムージーが美味しいJuice Box、自然素材だけで作ったシロップが美味しいMonsarrat Shave Iceなどの人気店に立ち寄るのもハワイならではのヘルシーな楽しみ方だ。

ちなみに上記の3コースはローカルにとっても定番のランコース。アラモアナ・ビーチパークは私のホームコースでもあり、週に3日はここで汗を流している。ちなみにハワイは公共の水飲み場が充実しているので、ドリンクを持たなくても水を飲むことができるのがありがたい。カピオラニ公園にもアラモアナ・ビーチパークにもダイヤモンドヘッドロードにも複数水飲み場が設置されているので、しっかり水分補給をして脱水にならないようにしたい。

旅ランもカタチから?

バカンスでは旅先で滞在中の衣服を買うという人も少なくない。であれば、滞在先で流行っているランウェアで走るのも楽しいだろう。今ハワイで女性ランナーを中心に流行っているのがlululemonだ。もともとヨガウェアでスタートしたカナダブランドだが、今はランウェアも大変充実しているのでアラモアナセンターにある直営店をぜひ訪れてみて欲しい(男性用もたくさんある)。現在日本には店舗がないのでレア感も楽しめる。

田島弓子

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