日本航空株式会社開発担当に聞く、国際線「A350-1000」ファーストクラスの魅力
今回搭乗した国際線エアバス「A350-1000」は、ニューヨーク・ダラス・ロンドン・パリ・ロサンゼルスの航路に使われるJALの新機体だ。
「A350-1000」のファーストクラスにもっとも精通している、日本航空株式会社 商品・サービス開発部の大久保 隆弘さん、吉野 香奈子さん、山本 啓介さんの3名にお話を伺った。

ーー改めて、A350-1000国際線ファーストクラスの魅力を教えてください。
「A350-1000」は、日本航空株式会社国際線のなかで一番大きな機材で、会社を代表するフラッグシップです。今回20年ぶりに機体を交代するということで、すべてのクラスを一新するために会社が総力を挙げて開発に取り組みました。
そのなかでファーストクラスは、一人あたりのスペースを贅沢に使い、パーソナルスペースを確保したうえで最上のおもてなしをすることに重きを置いています。
「777」のファーストクラス客室数は8席でしたが、今回6席に減らすことでよりプライベートな空間をつくっています。また、新機体は「音が静か」という特徴があり、そのなかでもエンジンから遠い機内前方のファーストクラスエリアはとくにノイズレス。ストレスフリーに過ごすことができます。

ーー8席から6席になったことで広さの体感もかなり変わったのでしょうか?
変わりました。最大3人座ることができる広さなので、充分なゆとりがあります。
細かい話ではありますが、オーディオのヘッドフォン出力は2席分なので「2人で座って同じ映画を観る」といった使い方もできます。2席購入して渡航中は一緒に過ごされるお客さまもいらっしゃいますよ。テーブルを客室中央に出すことで、向かい合って食事をすることも可能です。
ーーシートの素材や客室の色にもこだわりが?
ファーストクラスのシートには本革を使用しています。色については、機内全体で一貫性のあるデザインに仕上げており、コーポレートカラーの「赤」をどのクラスにも取り入れています。ファーストクラスでは深みのある赤や茶色を用いることで「より高級感のある赤」を表現しています。カーペットは赤と黒のグラデーションでデザインしており、毛足の長い素材を使っている点もこだわりです。

ーー客室外側に付いているコミュニケーションパネルや操作用タブレットはどんなシーンで使うのでしょうか?
タブレットはファーストクラスのみ、コミュニケーションパネルはファーストクラスとビジネスクラス両方に付けています。タブレッドはモニター操作に使用するアイテムで、機内のエンターテイメントをよりシームレスに楽しむために活用されています。
一方コミュニケーションパネルは、コミュニケーションの取り方を客室乗務員にお示しいただくツールです。たとえば「Do not disturb」を押したお客さまへのお声掛けは控えるようにしています。

ーーヘッドレスト内蔵のスピーカーを導入した経緯を教えてください。
スピーカーはファーストクラスとビジネスクラスに導入しており、世界初の試みです。世界ではじめてのことをやりたいなと考えていたタイミングで、「座席の中にスピーカーを埋め込む」という提案を受け、開発が進みました。
ーーファーストクラスならではのアメニティも?
機内で快適にお過ごしいただくため、歯ブラシ・マウスウォッシュ・ヘアブラシなどのほか、乾燥対策として保湿用のスキンケアも揃えています。

アメニティポーチは、「JAL’s SALON」で提供しているコーヒーカップと同じく、ヘラルボニー契約のアーティストがデザインしています。
また、「nendo」とコラボレーションしたオリジナルデザインのリラクシングウェアはオーガニックコットン100%なので「肌触りがとても良い」と好評です。就寝直前に着用しても、お休み前からゆっくりされたい場合は早めにお着換えされても良いと思います。更衣の際には、エリア内にある化粧スペースをご案内しています。

ーー就寝タイムが快適になりそうですね。
お休みの際はシートをフルフラットモードにすることでベッドのように使うことができます。フルフラットモードの上に乗せるエアウィーヴのマットレスをご希望に合わせて用意しており、硬いものと柔らかいものから好みの触り心地をお選びいただけるので、普段お休みしているスタイルに近づけることが可能です。








