ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

Rolls Royce 
ロールスロイスドーン

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ロールスロイスを次期購入車リストに入れる人はなかなか少ないと思う。ショーファードリブンとしてならまだしも、プライベートカーとして選ぶ発想はそうなさそうだ。

もちろん、予算も大きく関係する。このブランドはざっくり3000万円級。ただベントレーやフェラーリ、AMGの12気筒モデルを考えている人であれば、その範疇になくはない。ロールスロイスという選択肢があっても不思議ではないだろう。2ドアモデル、しかも屋根開きとなれば、琴線に触れる方もいらっしゃるのではなかろうか……。

3月初旬、南アフリカのケープタウンで行われたロールスロイスドーンの国際試乗会で、そんなことを強く感じた。

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目の前に置かれたオープンモータリングはまさに富裕層向けのプライベートカー。カンヌやモナコ、マイアミあたりのマリーナで見かけそうな佇まいをしている。50フィートオーバーのプリンセスやサンシェーカー、フィレッティあたりのクルーザーオーナーに似合いそうだ。もしくはコモ湖に浮かぶアクアリーヴァあたり。

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では、そのプロファイリングを紹介しよう。

基本的には同じ2ドアのクーペ版レイスをベースとする。通常のカーメーカーが追加モデルにオープントップを用意するのと同じ手順だ。だが、単純にそうともいえないところがある。外板パーツを80%以上、構造的にも大幅に手を入れているからだ。オープントップモデルとしてのスタイリングと、妥協のないハンドリングを再現するためスタビライザーの追加による足回りの強化、フレームの補強にチカラを注いだ。つまり、レイスとは意外なほど別モノとなる。

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それを裏付けるのが、CEO Peter Schwarzenbauer氏の発した言葉。一対一のインタビューで、「このクルマはなぜ“レイスドロップヘッド”という名前にしなかったのでしょう?」という問に、彼は「設計上別モノといえるくらい変えています」と答えた。

ちなみに英国車の歴史において、オープントップをドロップヘッド、クーペをフィクスドヘッドという習わしがあり、ロールスロイスの上級車ファントムではそれが使われている。

九島辰也

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