ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今回は、今春から始まったプレミアム系クレジットカードのサービス拡充、および証券会社の「クレカ積立」のトピックを中心に解説する。−−−

エンリッチ読者の皆さま、ポイ探の菊地です。前回は、国際ブランドや特定のクレジットカードによるイベント体験について取り上げました。ここ数年、スポーツ・音楽施設の運営に参画する企業が増えており、グループ系列のクレジットカードなどを通じてチケットの先行販売を実施するケースが増えています。レアな試合やコンサートが対象であることも多く、スポーツ・エンタテインメント系に関心のある人にとって、カード選びの基準になりそうです。私自身も積極的に利用しており、今後も参加したイベントがあれば取り上げます。
ダイナースクラブは年会費の改定を機にサービスを拡充
2026年4月から年会費の改定を実施した、ダイナースクラブ。一般カードは2万4200円(税込、以下同)から2万9700円、プレミアムカードは14万3000円から16万5000円に引き上げられました。後者に関しては、なかなかインパクトがあります。
これを機に新たなサービスがいくつも登場しました。その1つが、4月1日より「ダイナースクラブカード」と「ダイナースクラブ プレミアムカード」を対象に提供を始めた公式アプリサービス「HISTORY(ヒストリー)」です。これは、カードの契約年数や利用金額の累計などに応じて、その節目を記念する「ジュエル」をアプリ内に記録するサービスのこと。例えば、入会から1年目の記念日には「グリーンジルコン」、累計利用金額が100万円に達すると「アクアマリン」、ファッション関連加盟店で20万円利用すると「オパール」といった内容で、ジュエルはアプリ内の「ジュエルボックス」に蓄積されます。カードの利用履歴を通じて、会員とダイナースクラブの歴史を視覚的に楽しめるサービスと言えそうです。
対象となるレストラン利用で最大20%のキャッシュバックが受けられる「My Taste fromダイナースクラブ」も始まっています。ダイナースクラブカードは半年間で最大1万円(年間最大2万円)、ダイナースクラブ プレミアムカードは半年間で最大2万円(年間最大4万円)です。対象レストランの利用頻度が高いほどメリットがあり、外食する機会が多い会員にとっては高付加価値を実感できるでしょう。
全国400店舗以上のレストランでコース料理を2名以上で利用すると1名分が無料になる「エグゼクティブダイニング」には、海外店舗やカジュアル店舗が追加されました。プレミアムカード限定で、厳選レストランでの特別なダイニング体験ができる「予約困難店でのグルメ体験」といった、体験系の特典も用意されています。
対象加盟店でのカード利用でポイントが5倍となる「いつものお店でポイントボーナス」の店舗は拡大されました。これまでは、成城石井やマツモトキヨシ、ココカラファイン、マクドナルドなどでしたが、新たにロイヤルホストやシズラー、スシロー、ケンタッキー・フライド・チキン、プロント、上島珈琲店などが加わりました。ちなみに、ロイヤルホストが特別ポイント付与対象のクレジットカードはほぼなく、差別化をうまく図っている印象です。
一方、既存の対象店舗のうち、セブン-イレブンとミニストップは2026年6月30日をもって、対象外となる予定です。コンビニエンスストアのポイントアップは三井住友カードの「Olive」や三菱UFJカードが存在感を放っており、ダイナースクラブとしては外食へと比重を移したといえるでしょう。これら複数のクレジットカードを持つ方は、利用スタイルに応じた使い分けが求められます。
なお、ダイナースクラブは2026年7月16日より、一部提携カードにおける公金・税金の支払いによるポイント・マイルの獲得条件を変更します。基本還元率は200円=1ポイント・1マイルと変わりませんが、年間300万円を超える利用分は付与の対象外となります。どの券種が該当するか、公式サイトなどで支払う前にご確認ください。
−−−得意とするグルメ系の特典を拡充したダイナースクラブ。ゴルフやライフスタイル系の特典も変更されているので、会員はチェックしておきたい。次回はJCBカードのサービス変更について取り上げよう。








