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インタビュー 認知科学者 苫米地英人 Vol.1

苫米地氏1_1

認知科学者、脳科学者、分析哲学者と多数の肩書きを持ち、かつてオウム事件の際には信者の洗脳を解くスペシャリストとして一躍メディアの脚光を浴びた苫米地英人氏。コンピューターサイエンスの世界最高峰であるカーネギーメロン大学で学び、日本人初となる計算言語学の博士号を取得。現在は、株式会社ドクター苫米地ワークスの代表や角川春樹事務所の顧問を勤めるほか、ライブで超絶テクのギターソロを披露するなど、その活動のフィールドは常人にはうかがい知れない。世界から戦争と差別をなくすため世界各国を飛び回ってきた氏に、自身でも所有するヘリコプターの魅力について話を聞いた。

ヘリコプターでの移動は関東圏がメイン

ENRICH(以下E):苫米地さんがヘリコプターに興味を持ったのはいつですか?

苫米地「まず、俺はヘリの免許を持ってないんだ。以前、飛行機の免許を取ろうと思ったことはあったけど、当時のアメリカ人の彼女に反対されたからやめたの。当時はアメリカにいて、アメリカでは自家用ジェットを持ってる教授がいるから、俺も免許を取ろう思ったけど彼女に反対されちゃった。免許はなくても師匠のルー・タイス(※1)がプライベートジェットで飛び回ってたから、いっしょに乗ってたよ」
※1 コーチング創始者にして、世界で3300万人が受講した自己変革プログラムTPIEを設立した心理学者。

E:では、ヘリコプターを購入した理由を教えてください。

苫米地「アメリカでプライベートジェットに乗る感覚が、日本でヘリに乗る感覚なのね。六本木からだったら京都、名古屋、仙台あたりに行くなら新幹線がいい。福岡、札幌は飛行機だね。俺はヘリに1時間以上乗らないの。ヘリで1時間ってことはだいたい200kmの距離だから、それより先は新幹線で移動する距離。俺がヘリで行くのは六本木から半径100kmほどの山梨、栃木、千葉あたりがメイン。自分にとってヘリは趣味じゃなくて、効率化の道具。アメリカのプライベートジェットの感覚が日本のヘリだから、だいぶ安上がりだね」

E:最近はどんな用途で乗りましたか?

苫米地「この前も知り合いのゴルフ場オーナーが、うちのゴルフ場を見てくれって言うからヘリに乗せたよ。茨城だから車で2時間半かかるけど、行きは向かい風で40分、帰りが35分くらいだった。知人はヘリに乗るの初めてだったから、六本木ヒルズとかスカイツリーのそばを通ったら喜んでくれて」

E:ヘリコプターを買われたのはいつごろですか?

苫米地「もう10年以上たつかな。急ぎの仕事だと、成田までいかに早く行けるかが重要だから。そのためにもヘリはちょうどいい下駄かな。新木場の東京ヘリポートにヘリを置いてあるんだけど、六本木からフェラーリ時間で18分。道が空いてれば通常の車でも15分くらい。まあ、新木場までだいたい15~20分。ヘリにエンジンをかけて待ってもらって、到着してすぐに飛べば成田まで30分かからない。リスクは天候が悪くてヘリが飛べないときだけ。俺は東京ヘリポート内のOKIDOKIってハンドラーと契約してるんだけど、ヘリでも国内線として成田に降りられるから気持ちいいぜ。こっちが滑走路に小さいヘリで降りると、ジャンボジェットが待機してくれてる。気持ちよくない?(笑)」

エンリッチ編集部

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