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インタビュー 認知科学者 苫米地英人 Vol.1

ビジネスは引退、今やっているのはすべて社会貢献

E:ビジネスでヘリコプターに乗ることはありますか?

苫米地「ビジネスでは乗らないよ。なぜかというと、ビジネスでは相手がこちらに来てくれるから。俺が相手先に行くことはない。名前出すのはおこがましいけど、国会議員の先生もなにかあるときはここに来てくれるからね。まあ、俺が会長をしてる組織のあいさつなんかで議員会館に行くことはあるけどさ。政治の仕事では、俺が相談に乗る立場じゃん。だから、ビジネスで俺がヘリに乗る必要はないわけ。俺が海外に出て行くのはぜんぶ社会貢献だから」

苫米地英人 

E:社会貢献と言いますと?

苫米地「俺は世界の戦争と差別をなくすためにいろんな国、メキシコとかスリランカとかの大統領に会いに行ってるの。名前出せる国は少ないけど、ロシアのプーチン大統領の顧問クラスにも会って、ロシア科学アカデミーで講演したり。スリランカの内戦が終わって間もないころ、政治的にいろいろお手伝いしようと思ってスリランカの大統領にも会いに行ったけど、プライベートジェットをリースして往復すると2500万くらいはかかるね。インドの片田舎に行くときは、沖縄からプライベートジェットに乗ってる。成田から沖縄だと往復3000万かかるけど、沖縄からインドなら2500万で行けるから」

E:それらの交通費もすべて自分持ちということですか?

苫米地「そう、俺にとってはぜんぶプライベートというか社会貢献。金は一銭ももらってない。そういうときは俺の金で行くから、プライベートジェットだし、エアラインはファーストクラスだし、車はロールス・ロイスで行くに決まってるじゃん。仕事ならクラウンに乗るのが正しいだろうけど、俺は仕事じゃないから。他の人には仕事に見えるかもしれないけど、俺は社会貢献でお金を払う側。もらう側じゃないから。昨日も政治家のパーティに行ったけど、もちろん車はロールスに乗った。それは俺にとってプライベートだから。多くの人は仕事で日産に行くときは日産の車に乗るし、トヨタに行くときはトヨタの車に乗る。三菱系に行ったらビールはキリンでしょ。俺はプロだからわかるよ(笑)。ただし俺はそういうつきあいはしてない」

E:セミリタイアということですか?

苫米地「ビジネスはとっくに引退。俺がやってるのはビジネスじゃなくて全部社会貢献。ただし、お金を取るものは正当なお金を取るよ。俺のコーチングは30分120万円。ビジネスのようだけど、これは正当な価格だからやるわけで、コーチングをやらないと食えないわけじゃないから。ひとつの社会貢献だと思ってる。他の人にとってのビジネスも俺にとってはプライベートであって社会貢献だから、そこで一流のものを使う。当然、車も運転手付きのロールスになるわけだ」

現在自身が行っている活動は全て社会貢献という苫米地氏。次回は、東日本大震災時には自身のヘリを提供し、カザフスタンの中央銀行総裁には通貨アドバイスを行う。苫米地氏が実践する社会貢献の実態に迫る。

➡︎ シリーズ|ヘリコプターを持つ


苫米地英人
1959年、東京生まれ。認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。計算幾科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)。コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学で学ぶ。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。

《著書》

sensoron
日本人だけが知らない戦争論
価格:1,650円
出版社:フォレスト出版


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エンリッチ編集部

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