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インタビュー 認知科学者 苫米地英人 Vol.1

ヘリコプターに乗って初島のイカそうめんを食べに

E:苫米地さんにとってヘリコプターとは?

苫米地「もう下駄だよ、移動の道具。それ以外の理由で買わないから(笑)」

E:「趣味」とか「移動のための乗り物」ではなく、「道具」なんですね。

苫米地「金持ちが娯楽するときは、人に見えないところで娯楽するから。江戸っ子も着物の裏地にこだわったように、見えないところで自分のいい空間を作るの。ここにあるのは1920~1930年代のダンヒルのオール14金のライターだけど、100万円超えるから。この器もバカラだよ。ライター投げ込んでるから傷だらけだけど、自分のところに置くのはバカラくらいじゃないとイヤだからさ。ここは人も呼ばないし、俺がくつろぐ場所だから。パイプはヨーン・ミッケ(※2)で、葉はドイツから輸入してるけど、このクラスは本当に味がいいんだよね」

※2 デンマークのパイプ作家。1960年代以降に独創的なデザインのパイプを生み出して名声を得る」

苫米地英人

バカラのグラスに無造作に置かれたヴィンテージライター
バカラのグラスに無造作に置かれたヴィンテージライター
テーブルには愛用のパイプや時計がズラリ
テーブルには愛用のパイプや時計がズラリ

E:プライベートでは主にヘリコプターでどんなところに行きますか?

苫米地「だいたい30~40分のフライトで行ける距離だね。圧倒的に早い。昼に初島のイカそうめんが食べたくなったら、新木場に電話して飛べば20分くらいで着く。坂の下の漁港におばちゃんがやってるイカそうめん屋があって、新鮮な透明のイカを食べてそのままヘリで帰ってくる。喜多方ラーメンが食べたくなったら、近くのゴルフ場をヘリポートとして押さえてもらってヘリで行ったり。土日、どこか行きたいときに最寄りのヘリポートにヘリがあれば、渋滞だったら余裕で3~4時間かかるところも30分で行ける。今日だって常磐自動車道が渋滞だったけど、ヘリの220kmでひとっ飛びして帰ってきた。フェラーリで暴走してる感覚じゃん(笑)」

エンリッチ編集部

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