ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

ETFラップ® vol.1

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。今月はゲストを招いての通常編に戻る。
今回お招きしたのは、株式会社お金のデザインの廣瀬朋由社長。テーマは、同社が国内初で始めた運用商品「ETFラップ®」について。内藤氏が資産運用の人脈作りの場として銀座にオープンした隠れ家バー「Shinoby`s Bar 銀座」を舞台に、資産運用のプロフェッショナルたちの会話が始まった。

エンリッチ マネーカフェ お金のデザイン

「ETFラップ®」はコストに優れた金融商品

内藤 お金のデザインさんは、2013年8月に設立、営業を開始したのは昨年10月と生まれて間もない会社。私は、ファウンダーの谷家衛氏にマネックス証券在職時からお世話になっていて、御社を設立するというお話を聞き、廣瀬社長ともご縁をいただきました。これまでに、主力商品である「ETFラップ®」を紹介するセミナーにパネラーとしても参加させていただいています。

廣瀬 こちらこそ、お世話になっています。当社は、日本で初めてのETF(上場投資信託)に特化した、個人向け投資一任会社です。一般的に投資信託会社といえば、各社のポリシーに見合った投資信託を販売し、それに賛同した投資家がその商品を買うわけですが、我々は「投資一任運用会社」といって、お客様のニーズに合わせて個々のポートフォリオを作り、運用を任せていただくというスキームを取っています。さらに資金を投じるのは株式や投資信託ではなく、世界中のETFに特化しているというのも大きな特徴です。お客様のニーズに沿った複数銘柄のETFで資産運用するのが「ETFラップ®」であり、運用自体は我々が行います。

内藤 日本ではこれまで、商品・銘柄選びから運用まで一任するには、信託銀行や証券会社が提供する「ラップ口座」を利用するしかありませんでした。ラップ(Wrap)というのは、包むという意味から来ています。金融機関にお任せで、便利な商品ではありますがネックとなるのは、手数料の高さ。一任勘定の管理料、さらに組み入れている商品に投資信託があると、その信託報酬もかかり、年間3%を超えるケースもあります。1000万円預ければ年間30万円、5000万円なら150万円も……。年間3%の手数料だと、4%の運用ができても1%のリターンしか得られません。もちろん、年20%で運用するなら、それなりの収益は得られますが、現実的でありません。富裕層の運用商品として最適なものとは言えないと感じていました。

廣瀬 同じラップでも「ETFラップ®」の場合、販売手数料0%、投資一任運用報酬率は0.5%~1%(運用額3000万円以下1%、3000万円以上0.5%)、ETF報酬率平均は0.25%ですから、運用額の1%程度のコストで投資が始められます。かたやラップ口座だと3%ですから、1000万円の運用なら年間で20万円も違いが生じるということです。

内藤忍

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