ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

仮想通貨の世界 3/4

内藤 個人間で直接送金ができ、手数料も格段に安いというのは大きいですね。また、ビットコインはひとつの通貨ですから、世界中で利用できるというのもメリットでしょうね。

加納 ビットコインの決済は銀行を経由していませんから、煩わしい手続きや制限がありません。国によって通貨の種類が異なるといった特徴もなく、ビットコインを使えば、世界中で同じ通貨が利用できます。海外に行く際も両替の手間やコストを省くことが可能です。

内藤 ビットコインの利用シーンとしては、送金だけではなく、決済も想定できます。御社の場合、対応店舗はどれくらいありますか。

加納 ビックカメラなど、日本全体で2000か所ほどあります。大手企業の決済サービスの導入事例があることから、引き合いは増えています。今後も引き続き、ユースケースを積み上げていきたいです。

ーーー低コストで送金ができ、導入店舗の手数料負担も軽いというのが、ビットコインの特徴。海外でもそのまま使えるという利便性の高さにも注目したい。次回、5月最後のエントリーでは、さらなる魅力に迫ろう。


加納裕三(かのう・ゆうぞう)

株式会社bitFlyer代表取締役
1976 年生まれ。2001 年に東京大学大学院工学系研究科修了後、ゴールドマン・サックス証券にてエンジニアとして自社決済システムの開発を行う。その後デリバティブ・転換社債トレーダーとして機関投資家向けマーケットメイク、自己資産運用等を行う。
2014 年 1 月に株式会社 bitFlyer を共同設立。
日本ブロックチェーン協会(JBA)代表理事。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

連載コラム

内藤忍

Return Top