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住所の一括変更もまぎれもなく利便性は高く、サービスを充実させ「持ちたい」と思わせないと、発行は増えないと思います。もちろん、個人情報の保護、国民監視という点で議論する必要はありますが、日常生活に役立つ機能・サービスの拡充は、大きな課題です。

一方、似たような取り組みは民間主導で進められています。それが、共通手続きプラットフォームの「AIRPOST(エアポスト)」です。これは、従来は消費者が企業別に行っていた諸手続きを共通化するというワンストップサービスのこと。携帯3社が提供するメッセージサービス「+メッセージ(プラスメッセージ)」と連携し、住所変更・口座振替を始めた金融に関する手続きから、災害時に発生する手続きや行政の手続きまで、生活のなかにある様々な手続きを、スマホで安全に手間なくできるようになります。

同事業には、カード会社からJCB、東京海上日動火災や日本生命、野村證券、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の金融7社、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯3社などが参加していて、各社の手続きで順次、使えるようになる見通しです。+メッセージのアプリをダウンロードして、AIRPOSTの公式アカウントを登録。固定メニューの「企業とつながる」を選び、アカウント登録をすれば始められます。すでに、三菱UFJ銀行と武蔵野銀行は、預金口座の口座振替申し込みに対応していて、今後はサービス提供企業の増加、年内には住所変更などの諸届けや金融機関への最新取引情報の申告手続きへの対応を予定しています。

住所変更や口座振替といった手続きは非常に面倒で、そのために引っ越しをためらう人もいるほどです。そうしたなか、AIRPOSTのサービスは手続きを簡単にしてくれるでしょう。このように、スマホは日常生活のあらゆる場面で、便利なツールとして存在感を高めていくと思います。

*2020年8月24日掲載

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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