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The Style Concierge

三島喜美代の世界を凝縮 
レセプションレポート

会場に訪れていたコレクターは三島作品の魅力をこう語る。「三島さんの平面のコラージュ作品は初めて見ましたが、素晴らしいのひとことです。現代アートが好きで、いくつかの作品をコレクションしていますが、“これからの女性”というテーマで作品を購入しています。日本はまだまだ男性社会。これからは“女性の感性”が大事になるはずです。その“女性の感性”が最初に出てくるのがアートの世界なんです。50年代から活動している三島さんは、まさに先駆け。いくつになっても年齢を感じさせないですね」。

また、三島作品を所持している経営者のコレクターは「三島さんの作品は、一目見てほしくなりました。今回の展示を見て、今後も三島作品をコレクションしていくつもりです」と語る。

「記憶」と題された1962年の作品。
貼り付けられているのは、なんと幼少期に愛用していた蚊帳。
80年代のサンデーは、2017年度の新作。
今となってはレアな月刊ジャンプも。
マンガの中身もしっかりと再現されています。

CoSTUME NATIONAL ・LAB・のアシスタントマネージャーの三宮氏は今回の展示会について以下のように話してくれた。「三島氏は海外からも大きな注目を集めている作家です。この展覧会が5日間で終了してしまうのは惜しいと感じます。これまで、CoSTUME NATIONAL ・LAB・はソル・ルウィット(※1)、杉本博司、ホンマタカシなどの展示を実施してきました。CoSTUME NATIONALの世界観と合う作家を選んでいます。今回は、ミツイ・ファイン・アーツの三井ディレクターによる企画ですが、このような外部のディレクターによる展覧会は初の試みとなります」。

(※1)コンセプチュアルアートの先駆者と呼ばれるアメリカの美術家。カラフルな平面作品、立体作品で知られる。

アート関係者をはじめ、企業経営者、学園長、開業医、建築家、デザイナー、出版社社員、某テレビ局社員など、多様な業界のアートファンが訪れた今回のレセプション。齢80を過ぎて、なお創作意欲の衰えない三島喜美代という作家のエネルギーの力強さを体感した一夜であった。


TEXT:舩山貴之

エンリッチ編集部

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