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The Style Concierge

アートフェア東京2016を歩く <後編>

これからも進化を続ける
アートフェア東京

エンリッチ アートフェア 60

「アートフェア東京のマネージング・ディレクター北島輝一氏にもお話を伺いました。

アートフェア東京は毎回ブースの並びや見せ方を改善して、売上は増加を続けています。古美術もコンテンポラリーアートも扱うのがわれわれの特徴ですが、フリーズ・ロンドンも古美術を扱うフリーズ・マスターズを数年前からはじめて、KIAF(Korea International Art Fair)も同様な流れになっています。今後、トレンドや世界の中での日本の立ち位置を踏まえてアートフェア東京としてなにを打ち出していくのかを考えていきます」。

アートフェア東京2016の開催期間中は各地でもアート関連イベントが開かれていました。そのことについては、「同様のイベントが増えることでアートフェア東京の役目を考えていく機会になっていますので、それは良いことだと考えています」と北島氏。

エンリッチ アートフェア 70

では最後に、アートフェア東京2016の会場を巡り終えた九島氏の感想を聞いてみましょう。

「音楽のイベントには足を運ぶけれど、アートフェアの参加ははじめて。新鮮でとても楽しい時間でした」。印象に残った作品については、「やっぱり平さんのリアルな絵画。カタログも一通り目を通したけれど、見飽きない。まだまだ見たいですね」。参加者と作家・ギャラリストとの距離が近いこともアートフェア東京の魅力。今回の九島氏のように自身の感性にぴったりとマッチした作家に出会えるかも知れません。気に入った作品や作家を見つけたら、その場で心おきなく話すことだってできます。同時代を生きる作家と交流して、作品を楽しめる。それもコンテンポラリーアートの魅力といえるでしょう。

エンリッチ アートフェア後編 上から

アジアを中心に海外から19のギャラリーを含む、計157のギャラリーが出展したアートフェア東京2016。めまぐるしく変わるアートシーンの今を体感できる貴重な場といえるでしょう。

次回、アートフェア東京2017は来年の3月17日(金)から、東京国際フォーラムでの開催が決定。鑑賞するアートから購入するアートへ。その最初の一歩に訪れたいイベントです。


取材協力:アートフェア東京

TEXT:舩山貴之
撮影:杉山順平

エンリッチ編集部

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