ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

ランドローバー ディフェンダー

エンジンは2リッター直4ターボを搭載する。最高出力は300ps。すでにランドローバーファミリーで使われているユニットなので信頼性は高いと言っていい。

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ひとことで言うなら下から上までしっかり回る扱いやすいユニットだ。実際に走ってもそうで、街中ではノーストレスにクルマを前へ押しやる。見た目で2リッターは小さいのではと思いがちだがそうではない。信号の出だしから中間加速までスムーズだ。が、今回高速道路を走っていないのでそこはなんともいえない。ロングドライブでどうなのかはまた別の機会に試したいと思う。

乗り心地は乗る前の印象よりはいい。路面によっては細かな振動がキャビンに入るが許容範囲である。タイヤはグッドイヤーラングラーのオールテレインを履いていた。サイズは19インチ。ただ、その後オフロード用に用意された18インチに乗ると乗り味が変わった。

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ランドローバーにこれまで接してきたが、“らしさ”の面ではこちらに好感を持った。好きなテイストである。

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オフロード走行に関しては日本は管理コースがデフォルトなのでこの手のプロフェッショナルなメーカーの産物にネガティブポイントはない。テレインレスポンス2をダートやロックセクションに合わせればそれに見合った走りをしてくれる。それに前後のアングルが深いのも今回の特徴だ。

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そう考えると、このクルマを買うポイントはやはりデザイン。このスタイリングにビビッと来た方はディーラーへ足を運んではいかがだろう。場合によってはライフスタイルごと変わってしまうが、楽しいカーライフが待っているに違いない。

九島辰也

九島 辰也 (くしまたつや)

モータージャーナリスト兼コラムニスト/ 日本カーオブザイヤー選考委員。「Car EX(世界文化社)」「アメリカンSUV/ヨーロピアンSUV&WAGON(エイ出版社)」編集長「LEON(主婦と生活社)」副編集長を経て、現在はモータージャーナリスト活動を中心に様々なジャンルで活躍。2015年からアリタリア航空機内誌日本語版編集長、2016年から「MADURO(RR)」総編集長もつとめる。

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九島辰也

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