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BMW 7 シリーズ

こいつは手元のリモートキーを使ってクルマを動かすというもの。まさにジェームズ・ボンド的アイテム。もちろん、まだそれほど広い範囲での話ではなく、横に立ってクルマを前後に走らせる程度だ。だが恩恵は大きく、たとえばものすごく狭い横幅のときにメリットを発揮する。スペースに入れてドアが開かなくとも大丈夫ということだ。確かに下りてからドアを閉めてクルマをそのスペースに自動運転で入れればドア開閉のスペースは関係ない。デモンストレーションでは、「ほら、これならスーツは汚れないでしょ!」と自慢げに話していた。

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“リモートコントロール・パーキング”

もうひとつある。ジェスチャーコントロールだ。こちらはダッシュパネルセンターに向かって指先でジェスチャーすると操作系が働き出すというもの。例えばトンボの目を回すようにクルクルと人差し指を回すとオーディオのボリュームが上がり、逆に回すと下がったりする。システムとしてはオーバーヘッドコンソールあたりにセンサーがあり、それが動作を読み取るらしい。事前に動きを入力すればそれで操作ができる仕組みになっている。

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”ジェスチャーコントロール”

もちろん、こうした技術が今後デフォルトになるかどうかはわからない。だが、フラッグシップならではの新技術はウェルカム。ジェスチャーでオーディオを操作するのはいまはちょっと違和感あるが、いずれそれが常識にならないとも限らない。

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なんて感じの新型7シリーズ。走りがいいのは言わずもがな。知れば知るだけ中身が濃い。日本導入が待ち遠しい。ちなみに、今回ポルトガルでは試乗できなかったが、7シリーズにはプラグインハイブリッドが追加される。アクティブハイブリッド7の後継車といったところだろう。

最先端テクノロジーをふんだんに使ったiシリーズを世に送り出したBMWだけに、それもまた興味津々である。

九島辰也

九島 辰也 (くしまたつや)

モータージャーナリスト兼コラムニスト/ 日本カーオブザイヤー選考委員。「Car EX(世界文化社)」「アメリカンSUV/ヨーロピアンSUV&WAGON(エイ出版社)」編集長「LEON(主婦と生活社)」副編集長を経て、現在はモータージャーナリスト活動を中心に様々なジャンルで活躍。2015年からアリタリア航空機内誌日本語版編集長、2016年から「MADURO(RR)」総編集長もつとめる。

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九島辰也

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