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ヘリコプター 購入編(前編)


機体のカスタムについて

ヘリコプターについては単に既製品を買って終わり、ではなく各自でカスタムオーダーもできる。機体のカラーから冷房や計器の有無、シートの種類、オーディオシステムまで、デザイン面でも実用面でもオーナーの個性を出せるようになっている。思う存分にカスタム心を発揮してほしい。

今回取材したアルファアビエーションの谷田貝氏はこう説明する。「たとえば、計器類やGPSはなにを付けるか? エアコンの有無、内装のカラーと外装のカラーはどうするか? 機体に入るラインカラーは何色にするか? それらによってヘリの価格は大きく変わります。ロビンソンのR22ならだいたい200~300万円、R44なら500~600万円の価格差が仕様によって出てきますね」。

カスタムオーダーといっても最低限必要な高度計、スピードメーターは当然付いているので安心して欲しい。また、エアコンについてだが、ヘリは空高く上昇するため暖房は必ず付いている。しかし、上空は夏でも比較的涼しいためロビンソンのR22などは冷房が付いていないので注意したい。

重量を意識したカスタムを

インテリアの座席もカスタムによっては数千万円の価格差が出てくる。フライト中の快適さを優先するのか、重量を優先するのか。決して安い買い物ではないので、用途と照らし合わせてよく考えたい。

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(画像提供:海外物産)アグスタウェストランドのヘリコプターのシート

カスタムで注意してほしい点は、自動車と異なりヘリは空を飛ぶ機体なので常に重量を意識したカスタムが必要ということ。長距離での移動を考えているなら軽くするに越したことはない。たとえば、シートの材質を革にするか、布にするかによっても重量は大きく変わってくるのだ。

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(画像提供:海外物産)

また、機内で静かに過ごしたい場合はウインドウを二重にしたり防音装置入れたりもできるが、重量がかさむことも忘れてはいけない。住宅ならウレタンの消音材を入れればすむ話だが、ヘリで同じことはできない。薄くて防音効果がある資材は重量がかさむ。機内で商談や会議をするなら、ヘッドセットを装備するなど防音を考えたカスタムが必要になってくる。

後半では、購入後に必要となるヘリポートの設置基準、格納場所の費用、実際にヘリを飛ばす前に出すフライトプランとクローズなどの一連の流れや、税について説明する。実際に自分の手でヘリを操縦するその日まで、頭の中でイメージトレーニングを重ねておいてほしい。

*2015年6月掲載の記事を再構成してお届けしています

➡︎ シリーズ|ヘリコプターを持つ


取材協力(50音順):株式会社 アルファーアビエィション(ロビンソンヘリコプター正規代理店)【TEL】03-3452-8420【URL】http://alphaaviation.aero/株式会社 海外物産(アグスタウェストランド正規代理店)【TEL】03-3522-2555【URL】http://www.kaigaibussan.jp

エンリッチ編集部

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