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クラヴマガ Vol.2 身の回りの物も利用する最強護身術

様々な道具が武器になる「護身術」にルールはない

ベルトはズボンから抜き、バックル側を垂らして鞭(ムチ)のように相手を攻撃したり、相手が棒で攻撃したときに避けるためにも使ったりできる。バックル部分でこめかみや手を狙うことで相手の動きを止め、凶器を払うことも可能になる。傘は柄の部分を当てて攻撃する、ディフェンスなどにも利用できる。ただし傘やペンなどは先端が鋭利なので相手に致命傷を与える危険もあり、過剰防衛にならないよう、相手を怯ませる程度で、逃げられる状況を作ることを考えよう。

今回の撮影にご協力いただいた、クラヴマガ会員の松田貴盛さん。

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早稲田・慶応・上智など、数多くの合格実績のある英語メインの進学塾リオンを経営している。仕事や生活に「護身術」はどのように活かされているのだろうか。

ENRICH(以下E):クラヴマガはどんなきっかけで始められたのですか?

松田:「高校卒業後単身渡米し、アメリカの大学を出た後カメラマンをしていました。ニューメキシコ、アリゾナ州のツーソン、そしてロサンゼルスでの生活が長かったのですが、そのころから格闘技(ブラジリアン柔術)をやっていました。中には危ない街もあって、ホールドアップも普通にあるんですね。そんな危険な街で生活をしていると、ただ普通の格闘技だけやっていたのでは、いざというときに防げないなという気持ちがありましたね。日本に帰って数年経ったときクラヴマガを知って、すぐにこれだな、と直感的に思って始めました。」

E:始めてみて最初はどんな感想を持ちましたか

松田:「アメリカで長く生活していると、日本人の危機意識の低さが目立ちますね。クラヴマガでは日常ではこんなこと起きるはずがないだろう、というような最悪の状況を想定した練習をしますので、現実に何かあったときも十分に冷静な対処ができるようになるのだろうと思います。私の塾に来ている受験生達にも、常に最悪の状況を普段から想定しておけば、たいがいのことはクリアできる、ということを授業で教えていますね。」

E:ご自身にはどんな変化がありましたか?

松田:「本当の強さというものがどういうものなのか、ということをさらに深く考えるようになりましたね。心も身体も強くすることで、危機的な状況を避けることが出来るようになる、巻き込まれないような能力が一番大切ということですね。大事なのは危機察知能力なんじゃないかと思います。」

E:日々どんなトレーニングをしているのですか?

松田:「このクラヴマガ以外にムエタイもやっています。ほぼ毎日ジム等に通い何らかのトレーニングをやっている感じですね(笑)格闘技や護身術を習うのは、単に相手を叩きのめすための強さを求めるというわけではなくて、心や身体を鍛えていくことで経営者として刻々と変化する社会に臨機応変に対処できる能力を養うためと私は考えています。」

クラヴマガのインストラクターである藤原さんは「クラヴマガを始める生徒さんは松田さんのような格闘技経験者ばかりというわけではありません。7割から8割の方は全く何もやっていなかった方です。体力的にも様々で、20代から60代までと幅広い方がいらっしゃいます。あくまで“格闘技”ではなく“護身術”ですから老若男女誰もが身につけることができるものでなくてはならないですから。ご興味がある方は、体験・見学も可能ですのでぜひお気軽にいらっしゃってください。」とのことだ。


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クラヴマガ・ジャパン
TEL:03-3263-4555
OPEN:平日11:00~19:00 土日祝11:00~17:00
URL:http://www.kravmaga.co.jp/

*写真はトレーナーの藤原斉さん



取材協力:クラヴマガ・ジャパン

エンリッチ編集部

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