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クラヴマガ Vol.2 身の回りの物も利用する最強護身術

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イスラエルの軍式護身術として、米国海軍特殊部隊、FBIなどにも採用されている「クラヴマガ」はルールのある「格闘技」とは異なり、身の回りのもの全てを利用して「生き残る」ためのテクニックである。手にしたカバン、傘、ペンですら武器になりうるのである。ただし「相手と戦って勝つ」ためのものではなく、あくまでリスクを最小限にすることが前提だ。日本でも特に企業経営者やビジネスエリートの間でも人気が高い。第二回となる今回は「ナイフを持った暴漢」に突然襲われたときの「防御法」を紹介したい。

カバンを持っていたら、盾や武器として利用できる!

もしも犯罪に巻き込まれてしまったとき、しかも相手が鋭利な刃物を持っていたときは大変にやっかいである。どうしても戦わないとならないときには、肌身離さず持っているものが武器として役に立つことを覚えておこう。想定されるのはバッグ、傘、雑誌、ベルト、ペンなどが考えられる。

スーツケースやビジネスバッグを持っていたならばそれらをシールド(盾)として利用することで、より確実なディフェンスをすることが出来る。特に相手がスティックやナイフを持って襲ってきたケースでは素手で受けるよりも数段安全に対処できる。

ナイフを持った相手への対処法はバッグを持っていてもディフェンスの動き自体は素手のときと大きくは変わらない。相手の攻撃が有効な間合いに入る前にカバンで距離を潰して止め、そのままシールド(盾)にしたバッグを攻撃に転用して相手に反撃を加える。この場合は硬質な角のあるビジネスバッグのほうが有効だ。

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【1】バッグを持って歩いているところにナイフを持った暴漢が襲ってきたときには即座に腰を落として重心を下げつつバッグを両手に持ってディフェンスの構えをとる。

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【2】相手がナイフをふりかぶってきたときには一気に踏み込んでバッグを上方向に突き出すようにして攻撃を止める。相手にナイフを返すように押し付けるのがコツ。

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【3】相手の側面に移動して突き出したバッグで相手の腕とナイフを弾くようにする。バッグの構えは長方形のものなら長辺の方向に使うことでリーチを稼ぐことができる。

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【4】バッグを押し付けてナイフを持った腕を固定し、股間に蹴りを入れ、最後に突き飛ばすようにして相手との距離を取るようにする。

エンリッチ編集部

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