エンリッチ編集部脂肪燃焼だけじゃない、朝にHIITを行うメリット
HIITを終えた後は身体の糖が少なくなり、脂肪が燃焼しやすい状態になります。ちょっとした日常生活の運動でも優先的に脂肪が使われるようになります。つまり、HIIT後に身体を動かすことなくじっとしていたら脂肪燃焼効果はそれほど高くなりません。HIITを朝に行えば、その後の運動は脂肪燃焼しやすい状態にあるため、シェイプアップに非常に効率的です。逆に、そのまま就寝してしまう夜に行ってもあまり高い脂肪燃焼効果は得られないでしょう。
諸説ありますが、この脂肪が燃焼されやすい状態はHIIT終了後に最大48時間継続すると言われています。丸2日は代謝量が高くなるということですね。個人差もありますが、時間とともに脂肪の燃焼が下がっていき、48時間で通常の状態に戻ると言われています。
朝にHIITを行うメリットはそれだけではありません。起床後に運動することで交感神経が刺激され、1日活動的に動けるようになります。アクティブなモードへのスイッチを入れるという意味でも朝の適度なトレーニングは効果があるでしょう。
また、日中に交感神経が優位に働くことで、休息を取るべき夜の時間帯に副交感神経が優位になり、質の高い睡眠をとれるようになります。生活習慣やストレスなどの要因により自律神経の切り替えが悪くなると、自律神経の乱れからさまざまな不調をきたすことになります。そういった点でも、朝のトレーニングは肉体的にも精神的にもいい効果が期待できます。
ーーージムでのトレーニングというと1人で寡黙に続けるイメージが強いが、グループレッスンで取り組むことの多いHIITでは参加者同士の連帯感が生まれ、1人では音を上げてしまうようなハードトレーニングも乗り越えられると言う声も。各自のレベルに合わせて内容を柔軟に調整できるのも魅力だ。
多忙な現代人にとって、短時間で高い脂肪燃焼効果が見込めるHIITは、やはり気になるトレーニングである。
＊2019年3月掲載の記事を再構成し、お届けしています。
石沢 直之(いしざわ なおゆき)
各種トレーニング施設にて店舗マネージメント、トレーナースタッフ育成、パーソナルトレーニング、有料プラグラム開発業務等を歴任後、フリーランスのパーソナルトレーナーとして独立。現在はパーソナルトレーナーの他、株式会社東急スポーツオアシスサポートトレーナー、専門学校非常勤講師、セミナー講師、スポーツQ&Aサイト「MUSTER」にてQ&A回答、記事執筆活動業務等も行う。トレーニング指導歴14年。
取材協力：ジョンソンヘルステックジャパン株式会社
