ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

レアコインの世界 1/4

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルをお招きして、資産運用にまつわる旬のトピックを取り上げる、本連載。4月にお招きしたのは、株式会社ユニバーサルコインズの西村直樹代表取締役。グローバルに流通している「レアコイン」をテーマに対談を行った。ーーー

資産としての“レアコイン”が
スタンダードになりつつある

内藤 西村さんには、3月に開催した『第5回世界の資産運用フェア』にもご出展いただきました。レアコインについて詳しく知らない参加者も少なくなかったようで、ブースは人だかりの山、登壇いただいたパネルディスカッションも好評でした。本日は『エンリッチ』の読者にも、その魅力をお伝えしていただければ。よろしくお願いします。

西村 こちらこそ、よろしくお願いします。そもそも、レアコインとは、紀元前から流通していた、あるいは数百年前の貴族・王族が保有していたアンティークコインを含め、希少性の高いコイン全般を指します。我々は、世界中にネットワークを張り巡らせた海外ディーラーとの直接交渉によって確保し、お客さまの要望に叶うコインを提案させていただいています。

内藤 西村さんご自身は、どういった経緯からレアコインを扱うようになったのですか?

西村 私は芝浦工大を卒業後、大手小売企業でスポーツ用品のバイヤーとして勤務していました。商品開発や最終的には海外統括担当も任されていて、海外に携わる機会に恵まれたように思います。

次第に個人の資産形成に興味を持つようになり、不動産投資セミナーやコンビニのFC説明会など、様々なジャンルに触れてみましたが、そうやってたくさん勉強するなかで、レアコインを知ったわけです。すっかり魅力にとりつかれた私は13年間勤めた会社を辞めて、すぐさまレアコインの本場であるロンドンに飛び、現地でもノウハウを吸収、帰国してから2014年7月に、ユニバーサルコインズを立ち上げました。

現地で買い付けを続けることで、海外ディーラーや資産家ともつながることができ、当初は仕入れたコインをネットで販売していましたが、そうするうちにレアコインに興味のある国内の資産家の方々にもお会いして、購入を一任されるようにも。ビジネスは徐々に軌道に乗り始め、昨年6月には銀座に会員制のショールームをオープンすることができました。ここでは、当社のバイヤーが海外で交渉して仕入れた多種多様なレアコインを揃えていて、ショップでは一部販売、あるいはお客様からお預かりしたモノをショールームに展示していて、すでに、医師や弁護士など、多くの方に足を運んでいただいています。

内藤 なんとも、ユニークな経歴をお持ちですね(笑)。

内藤忍

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