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プレミアム会員向け新サービスの動向 2/3    

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今回は、JCBが銀座にオープンしたまちなかラウンジについて取り上げる。(1/3から読む)−−−    

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JCBが銀座にプレミアム会員向けラウンジを開設

JCBと老舗百貨店の松屋は2025年7月9日に、プレミアム会員向けのラウンジ、「THE GINZA LOUNGE(MATSUYA GINZA JCB)」をオープンしています。場所は松屋銀座店のすぐそばで、営業時間は11時から19時まで(最終入室時間は18時30分)。ただし、利用時間は1時間までとされています。営業日は年中無休(松屋銀座店の営業日に準じる)です。

利用できる会員は、JCBザ・クラスと、JCBプラチナの場合は年間対象利用金額が500万円以上と、ハードル高めです。「ANA JCBカード プレミアム」「ANA JCB CARD Precious」など、一部のプレミアムカードも同様の条件で対象になり、松屋銀座店の一部外商カード会員(ロイヤルパス)も利用できます。料金は1人当たり1650円で、同伴者は1名まで無料。2名以降は1名につき1650円が必要です。

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こちらも実際に足を運びましたが、かなりの広さ。まちなかラウンジのなかでは、トップクラスの規模だと思います。26テーブル56席あり、キッズスペースも備えていました。個室はなく、一般的に百貨店のラウンジは外商販売を行う商談スペースとしても使われますが、ここでは行わず、完全な休憩スペースになっています。コーヒーや紅茶、各種ジュースなどソフトドリンクがセルフサービスで利用でき、松屋銀座店で販売されているお菓子も提供されています。

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銀座にはダイナースクラブやGINZA SIXがプレミアム会員向けにラウンジを開設していますが、JCBのラウンジはこれに続く場所です。同エリアにはカフェもたくさんあるものの、週末は混雑しており休憩場所を探すのにも一苦労します。有料サービスとはいえ、休憩場所としてうってつけです。JCBとしても、カード会員から「まちなかでくつろげるスペースが欲しい」という声が多く寄せられ、今回の開設に至ったそうです。同社は京都駅の駅ビル内でもプレミアム会員向けの「JCB LOUNGE 京都」を提供しており、全国で2つ目のまちなかラウンジとして、賑わうかもしれません。

−−− ショッピングや観劇などで出かける人にとって、まちなかラウンジは気軽に立ち寄り休憩できる場所。ニーズは高く、付加価値向上を目的に開設するクレジットカード会社は増えるかもしれない。次回、9月最後はダイナースクラブを発行する三井住友トラストクラブが始める超富裕層向けコンシェルジュサービスの情報をお届けする。

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菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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